子どもが伸びる親力 ノウハウコレクターの親は、なぜうまくいかないのか?
という目標の書き方をしてやり始めたんですけど、子どものやる気はあまり続きませんでした」
親はそう言いましたが、私にはうまくいかない原因ははっきりわかっていました。
うまくいかないのは、その親が感情の起伏が激しくて、自分の気分が優れないときは感情的に叱りつける人だったからです。
子どもはそういう親にかなり反発心を持っていました。
ですから、形だけ「○○するために□□する」などという目標の書き方をさせられても、素直にがんばろうという気持ちになれないのです。
肝心なところができていないとノウハウコレクターになるだけ
まず、土台になるいい親子関係がなければ、どんな方法を試したところで、うまくいきません。
それでは、いわゆるノウハウコレクターになるだけです。
みなさんの職場やビジネスの世界にもそういう人がいるはずです。
いろいろなノウハウに飛びついてやり始めるけど、結局うまくいかないという人です。
そういう人は、一番肝心なところができていないのです。
ノウハウコレクターは職場やビジネスの世界だけでなく、親の中にもいるのです。
親野智可等(おやのちから)教育評論家。1958年生まれ。本名杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務めた。教師としての経験と知識を少しでも子育てに役立ててもらいたいと、メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。具体的ですぐできるアイデアが多いとたちまち評判を呼び、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛される。
また、子育て中の親たちの圧倒的な支持を得てメルマガ大賞の教育・研究部門で5年連続第1位に輝いた。読者数も4万5千人を越え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「親力」で決まる!』(宝島社)、『「叱らない」しつけ』(PHP研究所)などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。長年の教師経験に基づく話が、全国の小学校や幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会で大人気となっている。著書多数。
Webサイトhttp://www.oyaryoku.jp/