中学生のスマホデビュー・リアルタイムレポート 第61回 Twitter、どう付きあおう?
具体的にフォローしたいアカウントを聞いてみたらCDを持っていたり、日ごろ名前を聞くアーティストばかりでした。情報を求めて何度も検索することと天秤にかけると、公式アカウントのみフォローOKは妥当な着地点に思えてきました。娘に一本。
もう1つは、急上昇ワードはあまり見ないようにするという項目でした。
「急上昇は見ちゃうと思う」
その気もち、わかります。わたしもつい見てしまっています。でも、急上昇ワードの怖さは、常に「いま」を切り取っているから、やめどころがないことです。
どうやったらほどよく切り上げることが出来るのでしょう?わたしはタイマーで乗り切りましたが、娘はどうでしょうか。
これは継続審議。使いながら抑制するしくみを考えることにしましょう。
ここは踏ん張りどころ
娘が激しく抵抗したのは、親に見られたら気まずいと感じるようなつぶやきはしないという項目です。
「わたしのアカウントをフォローするってこと?いやだよ!」
でも、かぎアカで運用するなら、フォローしておかないと状況がつかめないので、これは譲れないところです。
とはいえ、わたしには娘のつぶやきを逐一チェックしたい気もちはありません。なにかあったときに見られるようになっていればいいんです。
そこで、息子のTwitterアカウントでかつてやっていた、フォロー&ミュートを提案しました。
わたしの個人アカウント(非公開アカウント)で娘をフォローし、同時にミュート(発言が見えないようにする設定のこと)しておくのです。
なにか不穏なようすを感じたら、わたしがミュートを解除すればつぶやきを見ることができますが、普段はわたしからは見えないという設定です。
かつて息子に大変嫌がられつつも、強引に導入したこのフォロー&ミュートですが、結局トラブルがなかったため全く内容を見ることなく過ごし、大学入学時にフォローを解消しました。でも、息子はいざとなったら親が関与してくるかも、という緊張感は感じていたようでしたので、抑止力にはなっていたようです。
兄からも情報収集をした娘、「あんまり見ないでね!」と最後まで抵抗しつつも、どうにかこのフォロー&ミュート案を了承したのでした。
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坂上さえ(さかがみさえ)
大学卒業直後からIT関係の仕事に従事する。子どもの小学校入学を機に退職し、現在はフリーのプランナーとして、子ども向けのWebゲームや学習コンテンツの企画にいそしんでいる。