すくすく伸びる子どもたちに、本当に大切なこと 子どもが生きていくうえで大切な土壌、「自尊感情・自己肯定感」と「他者信頼感」
国立青少年教育振興機構が行なったこの調査結果やその理由について、中曽根陽子さんがくわしく教えてくれています。
■第3回自尊感情を高めるための親のかかわり方
「AI時代を生き抜くために 『失敗力』を育てる6つの栄養素」(中曽根陽子さん)
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2.「自尊感情・自己肯定感」を育てる土壌は家庭
子どもの自尊感情は、我が子を無条件で大切に思う親の気持ちが子どもに伝わってこそ育まれるもの。そのため「親の言うことを聞いたとき」「よい成績を上げたとき」だけほめる「条件つきのほめ方」では不十分。子どもは「がんばらないとほめられないのかも」「よい子でないとほめられないのかも」と思ってしまい、安心することができません。
大切なのは「あなたと一緒にいられて幸せ」「どんなあなたも大好きだよ」という気持ちを伝えることだと親野先生は言います。
■子どもの存在を無条件に肯定する「一緒にいられて幸せ」という言葉を贈ろう
「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)
子どもが「存在している」という、極めて当たり前と思えるようなことにも目を向け、感謝することが、子どもの「勇気づけ」になると言うのは松井美香先生。
■困難を乗り越える力を育てるために、大切なこととは
「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)
「〇〇してえらいね」「〇〇ができるなんてすごいね」ではなく、「あなたがいてくれて本当にうれしいよ」という姿勢。子どもが安心して育っていくために大切な、この気持ちを子どもに伝えるにはどのように声をかけたらよいのでしょうか。
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3.子どもをひとりの人間としてリスペクトした声かけを
子どものありのままの存在を受け入れるということは、子どもをひとりの人間として尊重し、大切にするということです。「親に大切にされているという実感がある子は自分で自分を大切に」できます。自分で自分を大切にできることこそ、「自尊感情・自己肯定感」が高い証といえるでしょう。
■思春期・反抗期の子には、どう接すればいい?
「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)
ところが親は子どもをひとりの人間としてリスペクトしているとは思えないような言動をとることがよくあります。たとえば「何やってんの!」「どこへやったの!」「いつまで起きてるの!」「なんでできないの!」