子育て情報『自閉症の診断・検査の内容は?』

2016年7月18日 21:00

自閉症の診断・検査の内容は?

ですからその後の生活も、様々な特性にあった工夫をしていくことで困難を解決していくことができるようになります。


自閉症の診断基準

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030019774

専門機関を受診し、問診とコミュニケーション能力・言語の発達を調べるための知能検査・心理検査などを行います。施設によってはMRIで脳の器質的な病気がないか調べたり、脳波を検査しててんかんなどの併存症がないか調べる場合もあります。自閉症の診断基準には、『DSM-5』(アメリカ精神医学会,『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版)や『ICD-10』(WHO, 『国際疾病分類』第10版)といった基準が使われており、検査結果から総合的に判断します。

『DSM-5』では、広汎性発達障害の下にあったレット障害を除くすべての障害名が、自閉症スペクトラムという名称に統合されました。そのため自閉症は現在では自閉症スペクトラムという診断名で診断されることが多くなっています。以下はDSM-5にある自閉症スペクトラムの診断基準になります。以下の診断基準において当てはまる項目が多い場合や気になる場合は、専門機関での検査をおすすめします。


A. 複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥があり、現時点または病歴によって、以下により明らかになる(以下の例は一例であり、網羅したものではない)。
(1)相互の対人的・情緒的関係の欠落で、例えば、対人的に異常な近づき方や通常の会話のやりとりのできないことといったものから、興味、情動、または感情を共有することの少なさ、社会的相互反応を開始したり応じたりすることができないことに及ぶ。(2)対人的相互反応で非言語コミュニケーション行動を用いることの欠陥、例えば、まとまりの悪い言語的・非言語的コミュニケーションから、視線を合わせることと身振りの異常、または身振りの理解やその使用の欠陥、顔の表情や非言語的コミュニケーションの完全な欠陥に及ぶ。
(3)人間関係を発展させ、維持し、それを理解することの欠陥で、例えば、様々な社会的状況に合った行動に調整することの困難さから、想像上の遊びを他人と一緒にしたり友人を作ることの困難さ、または仲間に対する興味の欠如に及ぶ。

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