子育て情報『広汎性発達障害(PDD)の診断・検査の内容は?診断は受けるべき?』

2016年8月2日 19:00

広汎性発達障害(PDD)の診断・検査の内容は?診断は受けるべき?

走ったり,跳んだり,全身を使った運動に示される,持続する落ち着きのなさ.
(2)じっと座っていられない,常同的な活度に没頭しているときを除いて,ふつうは長くて数秒しか座っていられない(基準Bを参照).
(3)静かにしていなければならない状況での強度の過動
(4)めまぐるしく活動を変え,通常行動は1分未満しか続かない(時々,お気に入りの活動により長い時間を費やしても,除外しない.また,常同的な活動にひどく長い時間を費やすことがあっても,その他のときにこの問題が存在すればよい).
B.行動や活動の常同的・反復的なパターンが,次のうち1項目以上に明らかであること.
(1)固定して頻繁に繰り返される奇妙な運動,全身を使った複雑な運動ないし,手をひらひらとさせるような部分的な運動のいずれかがある.
(2)過剰で意味のない活動の一定の形の繰り返し,単一の物体(たとえば流れる水)との遊びや,儀式的な行為(1人でしたり他人を巻き込んだり)など
(3)反復する自傷行為
C.IQは50以下.
D.自閉的なタイプの社会機能障害はない.すなわち,次のうち3項目以上を示すこと.
(1)社会的相互関係を調整するうえで,視線・表情・姿勢を発達的に適切に使用すること.
(2)発達的に適切な,同世代の小児と関心や活動などを共有できる関係があること.
(3)少なくとも時々は他人に慰めや情愛を求めていくこと.
(4)他人の楽しみを時々は分けあうことができる.社会機能障害の他のタイプ,たとえば見知らぬ人に平気で近づくことなどは,あってもよい.
E.自閉症(F84.0とF84.1),小児期崩壊性障害(F84.3)または多動性障害(F90.-)の診断基準を満たさない.

F84.8他の広汎性発達障害Other pervasive developmental disorders

F84.9 広汎性発達障害,特定不能のものPervasive developmetal disorder, unspecified
これは残遺診断カテゴリーで,広汎性発達障害の全般的記載には合致するが,十分な情報を欠く,あるいは矛盾する所見があるために,F84の他のコードのいずれの診断基準も満たさないような場合に用いるべきである。

(中根允文ほか/訳『ICD-10精神および行動の障害DCR研究用診断基準』2009年,医学書院/刊p158より引用)

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