広汎性発達障害(PDD)の診断・検査の内容は?診断は受けるべき?
F84.2レット症候群Rett’s Syndrome
A.胎生期・周産期は明らかに正常,および生後5カ月までの精神運動発達も明らかに正常,および生下時の頭囲も正常であった.
B.生後5カ月から4歳までの間に頭囲の成長は減速し、また5~30カ月の間に目的をもった手先の運動をいったんは獲得していたのに喪失すると同時に,コミュニケーション機能不全,社会的相互関係の障害を伴い,また歩行および/または体幹の協調運動障害/不安定さがあらわれる.
C.表出性および受容性言語の重度の障害があり,重度の精神運動遅滞を伴うこと.
D.目的をもった手先の運動を喪失時またはそれ以後にあらわれる。正中線上での常同的な手の運動(もみ手や手洗いのようなもの)があること.
F84.3他の小児期崩壊性障害Other childhood disintegrative disorder
A.少なくとも2歳までの発達は明らかに正常であった.2歳時あるいはそれ以後に,コミュニケーション・社会的関係・遊び・適応行動について,年齢相応の正常な能力が存在していたことが診断に必要である。
B.発症と考えられる時点において,それまでに獲得していた技能を明確に喪失していること.診断には臨床的に重要な技能について,次に挙げる領域のうち2項目以上の喪失(できなくなる場合があるだけではなく)が必要である.
(1)表出性または受容性言語
(2)遊び
(3)社会的技能または適応行動
(4)排尿または排便のコントロール
(5)運動技能
C.社会的機能の質的な異常が,次に挙げる領域のうち2項目以上に存在すること.
(1)相互的な社会関係における質的異常(自閉症で定義した型)
(2)コミュニケーションにおける質的異常(自閉症で定義した型)
(3)常同運動や奇妙な運動を含む,行動や関心および活動性の,限定的・反復的・常同的なパターン
(4)物や周囲に対する関心の全般的喪失
D.障害は,広汎性発達障害の他の亜型,てんかんに伴う後天性失語(F80.3).選択制緘黙(F94.0),レット症候群(F84.2),統合失調症(F20.-)などによるものではない。F84.4精神遅滞[知的障害]および常同運動に関連した過動性障害Overactive disorder associated with mental retardation and stereotyped movements
A.重篤な過動が,活動性と中言い関する次の問題のうち2項目以上に明らかであること.
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