子育て情報『[第2回]いくつもの手話を駆使して芝居に挑むとき、「しんどい」は原動力になる。』

2016年7月18日 12:00

[第2回]いくつもの手話を駆使して芝居に挑むとき、「しんどい」は原動力になる。


ろう学校で学んだ手話は、全国共通じゃなかった!

[第2回]いくつもの手話を駆使して芝居に挑むとき、「しんどい」は原動力になる。の画像


編集部:前回は、学校生活について教えていただきました。ちょっと気になるのですが、ろう学校では授業をどんな風に進めるんですか?

津田:学校独自の手話を使ってましたね。

編集部:独自?

津田:そうなんです。東京に来て「これは全国共通じゃないんだ」と気づいたんです(笑)

舞台で難聴の女性の役をやらせていただいた時、これまで自分が使ってこなかった日本語対応手話を使うことになりました。とにかく覚えるのが大変で、4ヶ月くらい練習したのかな…

編集部:手話にもいくつか種類があるんですか?

津田:そう。日本手話と、日本語対応手話、と別れていたり、方言と同じように関西と東京で違ったりもするんですよ!関西での「水飲みたい」は東京だと「岩飲みたい」になってしまう(笑)

編集部:そうなんですね!知らなかったです。

津田:学校では口話や文字、学校独自の手話で勉強してたんですけど…なぜかあの頃は「手話は社会にでたら役にたたないんだ」と思っていました。
生徒の中でそんな風潮も少しあったのかな…理由はわからないですけど。


過去の自分を想うと「あと1歩踏ん張ろう」と頑張れる

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編集部:女優を辞めたいと思ったこと、ありますか?

津田:あります!即答しちゃいましたね。(笑)

お仕事を辞めたいと思ったとき、親は「頑張りなさい」じゃなくて「帰っておいで」と言ってくれました。その言葉を聞いて「いつだって受け入れてくれる暖かい家族がいるから頑張ろう、頑張りたい」と思いなおしました。

編集部:なるほど。

津田:家族の応援は本当に心強い。でも、映画の撮影現場に来てくれたときは、緊張して20回くらいNG出しました!現場は1人の方が良いですね。
(笑)

編集部:あはは(笑)

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=29000000845

津田:家族の存在も私の支えですが、事務所に応募する前の自分自身を想うと「もう少し踏ん張ろう、辛いけどまだ頑張りたい」と強く前へ進めるんです。学校にも行けず、毎日に何も見いだせなくて、すごく辛かった時期がありました。「死のう」と思うこともありました。そんな過去の自分自身を振り返ると、今やりたい事があって挑戦できている。こんなに変われたんだ、と励まされるんです。

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