2016年7月18日 12:00
[第2回]いくつもの手話を駆使して芝居に挑むとき、「しんどい」は原動力になる。
だからあの頃を考えると、まだ頑張れる。もう一歩頑張ろう、頑張りたい、そう踏ん張れますね。自分を守れるのは自分だけですからね。
編集部:なるほど。その想いが踏ん張るときのエネルギーになっているんですね。
津田:はい。事務所に所属してすぐに週刊朝日の表紙をさせていただきました。私にとっての一番最初のお仕事です。
そのときに「あぁ、勇気だして挑戦して、本当に良かった…」と自分の決断を認める事ができました。
右も左も分からない最初のお仕事でそう思えるなんて、私は本当にこの仕事をやりたいんだと痛感した経験でしたね。
今も昔も変わらない「興味にまっすぐな性格」が自分を支えている
編集部:「やりたい」と思って実際に応募するまで行動ができる、というのは津田さんの突破力といいますか…
津田:確かに、昔から興味のあることは、迷わずとことん調べたり動くタイプでした。
例えば…坂本龍馬がブームの時期があったんですけど、歴史の授業には全く関係ないのに「龍馬龍馬龍馬…」って本も映画も調べて四六時中頭のなかは坂本龍馬。(笑)
編集部:授業と関係ないのに。(笑)
津田:そうなんです、もったいない。(笑)
今も気になることがあればすぐウィキペディアです。
小さいころ学校で勉強したことが、大人になってもっとよくわかる、というのは面白いですよね。
編集部:興味のあることにまっすぐなんですね。
津田:そうかもしれないです。逆に興味が無いと全く…。読書も好きですが、最初の1ページを読んで「入り込めないな」と思うとすぐやめてしまいます。もういいやって。
編集部:わかります、わかります。
津田:あ、入りこめるから女優が楽しいのかもしれませんね。
夫は照明関係の仕事をしていて、よく舞台の台本を持って帰ってくるんです。それを読むのが特に好き。スッと入りこめて楽しいんです。
編集部:なるほど、入りこめる、かあ。
津田:台本を読んで、現場にいって、その空気を感じる瞬間がとっても好きです。自分がやるこの役は、こういう環境で育ってきたのかな、と思索したり研究したりする時間を大切にしています。答えはないけど、じっくり考える。
もちろん頭でわかっていることと出来ることは違いますから、演じるのは難しいですけど、それは女優の面白さですね。
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