子どもが発達障害とわかったとき、周囲にはどう伝えるべき?
ことを決めたのでした。
相手は同級生でしたし「自閉症」という障害名ではなく「苦手なことがあって、それをお勉強しに行っている」という通級の説明を中心に伝えることにしました。
「子どもたちを通して、保護者の中で噂が広がるだろう!」
私は内心、とてもハラハラしていました。
しかし、そんなネガテイブな考えとは裏腹に、噂や誤解は広がりませんでした。少なくとも私の耳には入りませんでした。
それどころか、困っている息子を積極的に手伝ってくれる同級生が何人も現れたのです。
通級へ行く息子を見送ってくれる子、通級から戻ったときに先生を呼びに行ってくれる子、教室に入れず、1人で給食を食べている息子に、おかわりを持って来てくれる子…。
こんな同級生の様子を見て、息子よりもむしろ私が救われたのです。
伝えることが息子のためになる、とわかり…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=30702000050
息子と同級生との関わりを見て、「カミングアウトすることで生きやすくなる場合がある」と知り、私は息子の障害を隠さなくなりました。
でも、はじめから障害名だけを伝えることや、懇談会などで大勢を前に伝えることは、ほとんどありません。
大切なのは、息子のために、協力者となって欲しい人に、分かりやすく伝えるという視点。
また、伝え方も工夫しています。
「あれが苦手」「こういう配慮は混乱しやすい」など、ネガティブな言葉だけで終わらずに、療育で学んでいる話など前向きな情報も一緒に伝えるようにしています。
ネガティブで深刻な話というのは、聞くだけでも気持ちが重くなり、相手が負担に思うかもしれません。
私の経験から言うと、周囲の人は、親が子どもの障害と向き合っているという事実に安心するような気がします。
怖かったカミングアウトだけれど、伝え方を考えることで深まったのは…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10373004274
診断前は、息子の行動や私のしつけに関して、批判されることもありましたが、障害を受容し、療育に励むことで周囲からの批判は収まってきました。
私は今、発達障害児の保護者のコミュニティを運営していますので、息子の障害については、かなりオープンにしています。