なお、個別式と集団式どちらも扱っている検査もあるようです。
被検者と検査員の一対一で行う検査です。現在使われている検査の多くがこの個別式知能検査です。
「団体式知能検査」とも言います。学校などでたくさんの人を検査するための筆記式検査です。集団式知能検査を受けた後、知能や発達に問題が見つかった場合は、続けて個別式検査を受けることでよりきめ細やかに調べることができます。
おもに小学校就学時に就学時健康診断で行われる集団式知能検査に、「就学時知能検査」があります(「就学時検査」とも言います)。
就学時知能検査は子どもが就学する際に健康診断ととも一斉に行われる知能検査なので、年齢を基準としての発達の遅れや偏りを把握する手段の一つとしても使われます。
文部科学省による学校保健法では、就学時知能検査の技術的基準について、以下のように定められています。
知能については、標準化された知能検査法以外の方法によることも可能であることから、検査法を限定せずに、適切な方法であればよい。なお適切な方法としては医師等の専門家による面接や行動観察があげられる。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t20020329008/t20020329008.htmlhttp://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t20020329008/t20020329008.html
参考:文部科学省ホームページ学校保健法施行の一部改正等について
知能検査の種類
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186007717
知能検査には、言語を用いる検査「A式」と、言語ではなく数字や図形などを用いる検査「B式」があります。「A式」と「B式」どちらも取り入れた検査「AB式」もあり、さらに知能発達を測るものや、精神状態を測るものなどさまざまな種類の検査があります。
最近では、「ウェクスラー式知能検査」、「田中ビネー知能検査Ⅴ(ファイブ)」、「K-ABC知能検査」が比較的よく使われています。どの知能検査を扱うかは、専門家(医師、臨床心理士など)が判断することが多いです。ここでは、個別式知能検査の種類をいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/h19-2/html/5_3_2.html
内閣府青少年育成ユースアドバイザー育成プログラム支援計画作成のための評価
ウェクスラー式知能検査は児童期や成人期においてもっともよく使われる知能検査です。