子育て情報『何度も手を洗う、確認する…一見「こだわり」に似ている強迫性障害とは』

2016年8月12日 11:00

何度も手を洗う、確認する…一見「こだわり」に似ている強迫性障害とは

学校でうまくいかない、自分ではできるつもりなのに出来ていないと言われる、そういった傷つきの積み重ねで二次障害として症状が出るのだと思います。


家族の対応の仕方で、私がおすすめしたいこと

子どもの強迫性障害は発達障害とのかかわりも強いとされていますし、相談は児童精神科に行くことをおすすめします。児童精神科がどこにあるかわからない場合は、各自治体の発達障害者支援センターに相談するといいですね。

発達障害についての相談もできますし、適切な病院も紹介してくれます。強迫性障害の治療は、大人と子どもとで大きな違いがあります。

1.SSRIよりも心理支援・社会支援・環境調整が優先される
2.いじめやからかいなど、学校生活の順応への支援(スクールカウンセラーや教師との協力も含む)
3.親の協力が必須-子供の認知能力のみに頼った治療は難しい

http://hanamirei.com/page-536/
強迫性障害で特徴的な症状として、「巻き込み」というものがあります。

これは、不安を家族などにぶつけて不安解消を手伝ってもらったり(確認を手伝ってもらったり大丈夫と言ってもらうなど)、自分の不安解消行為(手洗いなど)を家族に強要するといった行為です。

巻き込みには応じないのがポイントです。


子どもは全力で巻きこんでくるケースが多いですが、巻き込まれてしまうと家族のストレスはそれはもうひどく、本人も自己嫌悪と罪悪感でいっぱいになってしまいます。

ただし断り方には細心の注意が必要なので、そこは医師としっかり連携をとっていきましょう。
叱ったり怒ったりして無理に止めさせるのは逆効果です。どんなにはたから見てバカらしくても、病気ですので本人はとても苦しんでいます。

「いいかげんにしたら?」
「バカじゃないの?」

など批判的な言葉やからかいは、本人がますます不安になるだけではなく、大きな傷となります。医師から接し方のアドバイスを聞き、本人は病気で苦しんでいることを理解した上で、そっと支えてあげてあげたいですね。


症状が軽くなる日を目指して

何度も手を洗う、確認する…一見「こだわり」に似ている強迫性障害とはの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10367006179

強迫性障害はきれいさっぱり治る病気ではありません。私は今でもストレスがかかると確認行為が出ます。
ですが、治療を続けた結果、今では症状が出ても「ああ、またストレスがかかってひどくなっているんだなぁ」

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