子育て情報『田中ビネー知能検査とは?田中ビネー知能検査Ⅴ(ファイブ)の概要、受診方法、費用について紹介します』

田中ビネー知能検査とは?田中ビネー知能検査Ⅴ(ファイブ)の概要、受診方法、費用について紹介します

です。1987年度版田中ビネー知能検査の改訂版として2005年に出版されました。

田中ビネー知能検査Ⅴ(ファイブ)の特徴は、多角的な総合検査であることです。検査対象が2歳から成人と幅広く、問題が年齢尺度によって構成されているため、通常の発達レベルと比較することが容易になっています。また、実施の手順が簡便であり、被検査者に精神的・身体的負担がかからないことが大きな特徴となっています。

実施の手順としては、被検査者の生活年齢(CA)と等しい年齢級の問題から取り組み、一つでもパスできない課題があった場合に年齢級を下げることで、全課題をパスできる年齢級の下限を特定します。全課題をパスできた場合には、上の年齢級に進んで上限を特定します。

このような実施手順によって算出された精神年齢(MA)と生活年齢(CA)の比較によって、それが知能指数(IQ)として算出されるように作成されています。


『山口県特別支援教育研修テキスト・マニュアル発達検査の活用』では田中ビネー知能検査Ⅴ(ファイブ)について、このような特徴をあげています。

1.アセスメントシートの活用により、発達年齢や認知特性が把握できる。

2. 合格または不合格になった問題の傾向から学習課題を設定することができる。

3. 問題への取組の様子から学習活動や支援方法を工夫する手がかりを得られる。

(例)
・落ち着いて取り組めたか。
・集中できる時間はどのくらいか。
・わからない時にどんな様子を見せるか。等

http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cmsdata/9/3/b/93b453cf6d9185c85655b41d8526ec0e.pdf
アセスメントシートでは、シートの右側に検査結果を記入し、左側に行動観察の記録を記入することで、子どもの発達の様子が一目で把握できるようになっています。


さらに、問題が日常場面に即しているので子どもが本来の力を発揮しやすくなっています。

適用年齢:2歳から成人
実施時間:60~90分
実施頻度:1年あけることが望ましい

実施頻度をあける理由は、同じ問題を繰り返し受けることにより、受験者が回答を覚えてしまい、正確な結果が出なくなる恐れがあるためです。(そもそも知能は一生を通じて安定した数値を示すため、数値の変化をみるために何度も受検する意味はないとされています。)

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