不登校の子どもの居場所、そこには誰もが笑顔になる理由がありました
それぞれの人が、自分のできることをして、全員で食べる。それだけでその場に、笑顔があふれるのだそうです。
栄養士でもあり、ケースワーカーでもあるA先生から聞いて、印象に残っているのは、
「お料理ってね、発達障害の方の訓練にもなるんですよ。いろいろな手順があって、どういう順番で取り組むか考えたり、材料を計ったり、手先も使いますし。やることがいっぱいあるから良いんです。
そして何より、食べることは喜びで、人にも喜ばれるし達成感がある。それがいいところなんですよ。」
という言葉でした。
モノ作りは、子どもの自信につながることも
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044014786
料理だけではありません。
カバン作りなど、裁縫が趣味で、それが仕事に結びついた人もいます。
引きこもっていたBさんは、裁縫が好きで作品を作っているうちに、注文が入るようになり、それで収入を得られるようになった方です。
Bさんは最初、材料を全て母親に買ってきてもらっていたそうです。しかし、母親が選ぶものは、Bさんが思っていたイメージと全く違っていたそう。
結局、自分で買いに行くようになり、そのつながりで、一緒に材料を選ぶお友達もできたのだとか。
料理や裁縫に限りませんが、モノ作りというのは、人から評価を得たり、自己表現もできますし、子どもの自信につながるのではないか、と私は思います。
娘がめずらしく興味を持ったモノ作り。しかし、そこに居た先生は…
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不登校の娘が中1のときです。
編み物カフェに誘うと「行ってみたい」と言い出しました。おばあちゃんに、カーネーションのコサージュを編もうと考えたようでした。しかしいざ行ってみると、編み物の先生は、娘が学校で嫌な思いをした先生に、外見がそっくりだったのです。
最初は怖がって、おそるおそる聞いていた娘でしたが、何度「わからない」と聞いても、嫌な顔1つせずに教えてくれる先生に、安心できたようでした。
家庭科の授業には出たことのない娘です。いろいろな編み方を駆使するコサージュ、果たして完成するのかどうか?心配でした。
でも、集中力を発揮できたおかげで、みごと4時間で完成したのでした。