子育て情報『感覚の過敏さ(感覚過敏)、鈍感さ(感覚鈍麻)とは?発達障害との関係、子どもの症状、対処方法まとめ』

2016年10月6日 16:00

感覚の過敏さ(感覚過敏)、鈍感さ(感覚鈍麻)とは?発達障害との関係、子どもの症状、対処方法まとめ

触ることができないものとしては、のりやねんど、スライムなどのぬるぬる、べたべたするものや、たわし、毛糸、洋服のタグが代表として挙げられます。

触覚に対する過敏さからくる反応として、以下のような例が挙げられます。
・他人から離れて座る、近づこうとする人を押しのける
・特定の服ばかり着たがる
・爪切り、耳かきを嫌がる
・自分からは人懐っこいかかわりをするのに、触れられることを嫌がる
・触ることのできないものがある(よって、遊び・活動の幅が制限される)

■痛みや熱さに気づきにくい
触覚の鈍さがみられる場合には注意が必要です。というのも、触覚が鈍いときには、痛覚(痛みを感じる感覚)、温覚(温度を感じる感覚)も同時に鈍いことがあるからです。温度、身体的な痛みを感じることができないと、身体の異変に気がつかず、その結果適切な対処をできないこともあります。

例えば、転んで怪我をしたときにも、本来ならば病院に行って手当をしなければならないはずなのに、その痛みや怪我をしていることに気が付かず、即座に適切な治療を受けることができない場合もあります。

■刺激を求めて自傷行為をしてしまう
自分が感じることのできる刺激を求めるあまり、血が出るまで腕を掻いたり噛んだり、頭をぶつけるなどの自傷行為を行うことがあるので注意が必要です。

■筋肉に対する刺激を過剰に求める
固有感覚とは、筋肉の張り具合や関節の曲げ伸ばしを感じとる感覚です。
自分の体の位置や動きを把握する役割があります。固有感覚につまづきがあると、筋肉に対する刺激を過剰に求める「感覚探求」が生じます。

その結果として、見られる子どもの行動特性には以下のようなものがあります。
・強く足踏みをする
・体の一部を動かし続ける(常同行動)
・他人に思いっきりぶつかる、激しく関わる

■動きの刺激を過剰に好んだり、過剰に怖がったりする
平衡感覚とは体のバランスをとるときに働く感覚で、主に姿勢のコントロールや体のバランスを保つことに関わっています。

平衡感覚に偏りがある場合には、体の揺れや傾きを自身で調節することが難しく、その結果、刺激を求める探求行動があります。例えば、刺激を求めて頭を振りながら走ったり、ぐるぐる回ったり、席を立ったりすることや、まわる遊具やブランコなどが大好きで離れようとしなかったりします。

逆に、平衡感覚が敏感な場合には、動きの刺激に対して恐怖心や不安を持ちます。

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