2016年12月22日 12:00
「障害者雇用で働く」決意。自分を知ることに終わりはないと気づいて
に改名)の就労支援事業所や、あではで会という発達障害の当事者達が助け合う集まりへ通い、発達障害に対する理解を深めつつ再就職の活動に取り組み始めました。
私がウイングルを選んだのは、模擬就労という実際の職場に似せた環境で職業訓練を受けることが出来たためです。実際、習うより慣れる方が向いていた私は順調にスキルアップをしていきました。
私は訓練での評価も良かったので、4ヶ月もすれば就職先は決まるだろうと思っていました。
しかし実際には、面接どころか書類選考すら通過せず4ヶ月が過ぎてしまいました。
上手く行かないのはなぜだろうかと思っていたとき、新聞である記事を読みました。
その記事には大手転職斡旋会社へ寄せられる障害者求人の内、9割以上が身体に障害のある方を対象にしたものだということが書かれていました。
つまり多くの企業は、障害の種類を理由に私の雇用を断っている可能性があったのです。
とても残念で悲しいことでしたが、憤ってどうにかなるわけではないので、焦らずに就労訓練で自分を鍛えつつチャンスを待ちました。
その甲斐もあって、無事、一般企業の事務職へ再就職することが出来ました。
ちなみに現在では、身体障害者以外を対象にした求人も増えてきているそうです。
障害者雇用で働きはじめ、今は生き生きと暮らせている
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007091
再就職してから約3年が経過した今、前職とは違って楽しみながら働いています。
入社当初は非正規雇用での採用でしたが、順調に成果を出して行き、やがて作業の1つを担当として任されました。
さらに作業担当になってから数ヶ月後、私の担当作業は重要な作業として注目されるようになりました。一般社員・役職者を問わず数十名の方を率いて、作業の人頭指揮を執るという経験もしました。
前職の頃では到底成し得なかったでしょう。
しかし、自分の発達障害を知り、受け入れた後は、その特性を最大限活かせるように準備を整えて挑みました。
その結果、十分な成果を出すことができました。
今では正社員に昇格し、メンバーに作業指示を出す立場になりました。
しかし、仕事上のコミュニケーションに関するトラブルは、前職のときほど問題にはならないものの、常に付きまとっています。