2016年10月27日 11:00
「才能探し」に必死になっていませんか?焦る私が子育てで見失っていたもの
こんなにズレた会話ばかりしている息子は、将来まともに働いて食べていけるのだろうか、こんなすぐに大切なことを忘れてしまう息子は、自活ができるのだろうか…。
毎日こんな風に将来のことで頭を悩ませていると、つい「好きなことを仕事にさせれば…」という言葉にすがってしまう自分がいました。
そして訪れた、「好きなもの探し」への憤りとむなしさ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736005969
息子に発達障害という診断が下ってから、「この子の好きなことは?」と探し続けた数年間、私には焦りしかありませんでした。けれども、息子の苦手を支援することに追われるばかりの毎日。
息子の「好きなこと」「才能」なんて、私にはちっとも見えてきませんでした。
次第に、「好きなことを仕事にすれば?」と言われるたびに、「なんで発達障害児ばかり、小さい頃から好きなこと探しをしなければならないんだ」「息子の仕事のことまで、他人に心配されるいわれはない」という風に、イライラするようになってしまったのでした。
息子は「好きなこと探し」につき合わされ、新しい本、新しいイベントを次々に私から突き付けられていました。
しかし、「新しいこと」が苦手な息子は、そのたびに疲労で座り込んでしまいました。
疲れ果てた息子をおんぶして帰宅するたびに、「私は一体何がしたいのだろう…」と思うのでした。
好きなことって、こんなに躍起になって探すものなの?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10367006782
息子の好きなもの探しをして追い詰められるあまり、次第に息子の何もかもがダメなように思えてきてしまった私。でもある日、ふっと気付いたのでした。
「別に、将来の仕事に繋がるような、特別な『好き』でなくてもいいんじゃないか…」と。息子の将来の自立や自己肯定感の低下を心配するあまり、私は息子の飛びぬけた才能を探し続けました。でも、「好きなもの」ってそんな大げさなものじゃなくて良いのです。
毎日の生活の中で、ちょっと子どもが楽しいな…と思うことを、否定せずに一緒に楽しんであげる、それが1番大切なのです。
親の不安や焦りで見失っていたのは、子ども本来の姿だった
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132004220
息子は車が好きです。