2016年10月18日 11:00
私の期待が娘を苦しめていた…不登校を選んだ娘が、あの時感じていたこと
小3の2学期で「学校をやめる」と宣言した娘の、その後
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私には、現在小学3年生で不登校の娘がいます。今年の2学期、始業式から帰宅した後に「私、学校をやめるね」と宣言してからのことです。
それからは1度も学校へ行っていません。
迷い苦しみながらも自分で「学校をやめる」という決断を下した娘に、学校への未練はないようです。
その後は、自分でスケジュールを決めて勉強してみたり、やりたいことが見つかると夢中になって何時間も没頭したり、時々お散歩してみたり。
毎日、のびのびと楽しく過ごす娘を見ていると、私も穏やかな気持ちになります。
一方、それでも娘にとってのストレスになっていることは残りました。それは
●学校がある時間に出歩いていて他人に変に思われないか
●学校に来ない理由を聞かれると困るので、お友だちに会いたいけれど会えない
ということです。
「別にサボっている訳ではないのだから、堂々としていればいいのよ」と声をかけてみるのですが、「ママはそう言ってくれるけど、世間の目はそんなに甘くないよ」と諭されます。
お友達に会いたいのに会えない。子どもが抱える葛藤に親ができること
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とても現実的な娘は、世間を厳しく見ているようです。
そもそも、娘が学校をやめると決めた1番の要因は「すでに知っていることを授業で何時間も聞かなければならないのが苦痛」というもの。
このことについて「一生懸命授業を受けているお友だちに失礼だ」と思っている娘は、きちんと説明もできず、病気だと偽ればお見舞いのお手紙がポストに届くので、心苦しくなります。
こうした理由で、お友だちには会いたいけれど会えないという葛藤があるのです。
ただこれも、学校をやめる前にメリット・デメリットを話し合った際に挙げていた項目だったので、これと引き換えに家で毎日自由に学べる環境を手に入れた、ということで納得はしているようです。これから少しずつ、自分の中で折り合いをつけていくことでしょう。
私にできることは、その時々で娘が感じた不安に共感し、結論を急がせないことだと思っています。