子育て情報『発達障害児童のための通級指導教師の増員に向けた署名キャンペーン、その背景は?』

2016年10月13日 11:59

発達障害児童のための通級指導教師の増員に向けた署名キャンペーン、その背景は?

調査では、
①学習面(「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」)
②行動面(「不注意」「多動性-衝動性」)
③行動面(「対人関係やこだわり等」)
の3点について質問紙が配布され、担任教員が学級の児童生徒の状況について回答しました。

6.5%ということは、たとえば30人学級であれば、1クラスにつき約2名の子どもは、勉強や行動・コミュニケーションで大きな「困り」があり、なんらかの支援を必要としているということになります。

こうした通常学級の子どもたちの困難を解消する手段として、「通級指導教室」という、自分の苦手なことに合わせた個別の支援・指導を受けられる少人数の教室が存在します。

通級指導の対象となった子どもは、授業時間割の一部は通常学級を抜けて通級教室に通い、個別の支援・指導を受けることができます。

発達障害児童のための通級指導教師の増員に向けた署名キャンペーン、その背景は?の画像

Upload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)

ただし、通級指導教室は現状全ての小・中学校に設置されているわけではなく、通級がない学校で通級指導の対象となった子どもは、近隣の学校の通級教室に移動して授業を受けることになります。

こうした事情もあり、2012の同調査でも、困難が大きいとされた6.5%のうち、「現在、通級による指導を受けていない」児童生徒は93.3%に上るという結果が出ています。

さらに、これら「現在、通級指導を受けていない」児童生徒のうち97.4%は、「過去、通級による指導を受けたことがない」ということです。

冒頭の署名キャンペーンにあるように、複数年にわたって通級待機状態にある子どもたちも決して少なくないと言えます。


http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2012/12/10/1328729_01.pdf
文部科学省初等中等教育局特別支援教育課, 「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」, 平成24年12月5日


通級指導員を10年で10倍へ―文科省の予算要求とその実現可能性は?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10510003162

次に、先日提出された、文科省による2017(平成29)

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