子育て情報『発達障害児童のための通級指導教師の増員に向けた署名キャンペーン、その背景は?』

2016年10月13日 11:59

発達障害児童のための通級指導教師の増員に向けた署名キャンペーン、その背景は?


発達障害のある子どもの保護者たちが始めた、署名キャンペーン

先日、発達障害児童のための専門的な教員を増やすための、
文部科学省に向けた署名キャンペーンがインターネット上でスタートしました。

発達障害児童のための通級指導教師の増員に向けた署名キャンペーン、その背景は?の画像

Upload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)

https://goo.gl/FtnD6T
「change.org」署名キャンペーン: 発達障害の子どもの個性に合った教育を!学校現場で専門の知識を持った先生を増やしてください!

発達障害の小学校6年生の男の子を持つ親です。
小学校入学時からずっと、発達障害児向けの通級指導のクラスに入れず、4年間「待機児童」となっていました。他に優先すべきお子さんが沢山いて空きがないと言われ続け、この2年間は申し込みすら諦めました。仕方なく通常学級のみに通わせていますが、周りのお子さんに興味はあるけどコミュニケーションの取り方が分からない我が子は、これまで沢山苦労してきました。1年生の時から待ち続けて、気付けば今年で小学校卒業です。

https://goo.gl/FtnD6T
このキャンペーンは、発達障害のあるお子さんのいるご家庭保護者の方々有志によって呼びかけられています。

学習や行動面に困難がある子どもを個別にサポートする手段として、「通級」による取り出し授業も重要な選択肢の一つですが、このキャンペーンのエピソードのように、通級指導教室のニーズに対して空き枠や教員数が足りず、「待機児童」が発生している学校や地域も少なくありません。


発達が気になる子どもたちの学びの機会を保障・拡充していくべく、「LITALICO発達ナビ」としてもこのキャンペーンを応援しています。

このコラムでは、今回のキャンペーンの背景にある、障害や困難のある生徒児童を取り巻く状況と、学校教職員の配置・育成に関する政策動向をおさらいしてみます。


通常学級で困難を抱える子どもたちへの支援を取り巻く現状

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174005559

「6.5%」
この数字に見覚えのある方、この数字が何を指すかご存知の方はおられますか。

これは、通常学級の中で、知的発達に遅れはないものの学習・行動面で著しい困難を示す生徒の割合の推計です。

2012年に文部科学省によって行われた、全国の小中学校の児童生徒約5万3千人の状況を対象にした調査結果で示されたもので、以来、発達障害のある子どもの教育・支援政策を議論する上での重要な前提指標となっています。

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