2016年11月13日 12:00
ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?支援の対象、方法、気をつけたいポイントについて
ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?
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ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、人が社会で生きていくうえで必要な技術を習得するための訓練のことです。
人は生まれてからたくさんの人と出会います。その関わりの中で無意識的に、「してはいけないこと」、「した方がいいこと」などの暗黙のルールを身につけていくのです。ところが発達障害のある場合などは、それらをスムーズに身につけられないケースがあります。
たとえば、「ゲームのルールが守れない」というのも一つの例でしょう。「周りの人がこうしているから自分もこうしよう」と自然に判断できたり、「ルールは守らなければいけない」と注意をされてすぐに改善できるようであれば、SSTは必要ありません。その集団内での行動の善し悪しを周りの様子から推察したり判断することが苦手で、注意をされてもなお同じことを繰り返してしまう場合においてSSTは有効な改善手段となりうるのです。
SSTでは、ゲームのルールが守れるようになるという目標に対して
「ゲームは負けることもあるということを知る」
「負けても楽しいという感覚を身につける」
「悔しくても自分の感情をコントロールする」
といった小さなステップを作ります。
その一つひとつの過程を丁寧に踏み、ゆっくりと社会性を身につけさせていくのがSSTなのです。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)はどこでだれが行ってくれるの?
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SSTは病院や療育センターで専門家から受けることもできますが、学校や家庭など、どんな環境でも行うことができます。そのため、 SSTを実施できる人もトレーナーやセラピストなどに限られません。学校の教師や保護者など、日頃から子どもと接している人でも、日常的にSSTを取り入れることは可能なのです。
しかし、子どもの特性や支援の内容によっても、最適なトレーニング方法は変わってきます。それぞれのケースに合わせて実施場所、実施者を適切に選択していくと良いでしょう。
ちなみに民間企業・団体で受講するときの相場は、運営形態にもよりますが、1回あたり4500円~10000円程度のことが多いようです。