2016年12月13日 11:00
怒るのは悪いことじゃないんだ!アスペルガーの娘を変えた1冊の本
「どうしてみんなは怒らずにいられるんだ」と悩んでいた娘にとって、「怒ってもいいんだよ」という言葉がどれほど救いになったかわかりません。
だからこそ、『悪いのは怒ることではなく、怒りによって人や物を傷つけてしまうこと』『ではどうすれば良いのか』という次のステップへの導きをすんなりと受け入れられたのだと思います。
娘は自分なりにこの本の内容を消化し、なんとか相手を傷つけることなく自分の怒りの原因を伝えようと努力し始めたのでした。
本を活用し、我が家で決めたルール
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174005689
この本を読んだきっかけに、娘とこんなルールを設けました。
怒りに火がついてしまった時は、自分が何に怒っているのかをしっかり考え、次の手順で相手に話をする。
① 怒りの原因となった相手の行動を伝える
② その行動で自分がどんな気持ちになったかを伝える
③ どうして欲しいのかを具体的に伝える
初めに紹介したトラブルを例にとると、娘は息子に対してこのように伝えることになります。
① 楽しそうだけど、ちょっと声が大き過ぎるよ
② お姉ちゃんは今本を読んでいるんだけど、騒がしくて集中できなくて困ってるの
③ もう少し小さな声で遊んでもらえると嬉しんだけどな
これを機に、今まで弟に対しては「静かにしなさい!」など、お願いではなく指図をしていた娘の話し方が少しずつ変わってきました。そして、その都度「今の言い方はどうだった?」と私に確かめ、反省しながら次に繋げることができるようになってきたのです。
じゃあ、家の外ではどうする?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10233000124
また、正義感の強い娘は信号無視やたばこのポイ捨て、公共の場でのマナー違反を見かけると、自分とは全然関係のない人に対しても強い憤りを覚え、怒ってしまいます。
そんな時は、「あの人は間違っている!」と怒った後で「でも自分はあの人とは違う」「自分はあんな行動をとる人にはならない」と、怒りの原因となった行動から何を学べるかを考えるようにしようと決めました。
疲労が溜まっていてイライラし過ぎているときは、怒鳴り散らしてしまうこともありますが、何よりも「自分で意識ができるようになった」