2017年1月20日 11:00
45歳。障害者として生きていくと決めた私を待ちうけていたのは…
そして、障害者就業・生活支援センターの相談員と一緒に障害者職業センターに行き、ジョブスキルトレーニングを受けつつ、合間にカウンセラーと一緒に自分の障害特性をまとめました。
障害特性の中でも、仕事に就く上で困難さにつながるものについては、自分でどう対処するのか?企業にはどのような配慮を求めるのかを、まとめるのですが、この作業は心理的にとても苦しかったです。
それはまるで、「自分はこんなにもできない人間だったのか」と突き付けられている感覚で、今までの人生を否定されたような気持ちになったこともありました。
訪問調査では、自分の家事能力まで明るみにされ…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044031305
あちこちに足を運ぶ生活をしながら、障害福祉サービスを受けるために訪問調査も受けました。
訪問調査では、何度も相談に乗ってもらっていた障害者自立生活センターの相談員が担当だったので、安心していました。
しかし、ホッとしたのも束の間。長時間の面談の中、自分の弱点を見つめざるを得なかったことは、精神的にかなり堪えました。
ぐちゃぐちゃの冷蔵庫や押入れには、目をつぶって生きてきた私。
働く主婦として、なんとか子どもも育ててきたけれど、自分の家事能力の無さに今更ながら愕然とし、落ち込みました。
医師にも「今まで、よく頑張ってこられましたね」と言われましたが、まさにそういう気分だったのです。
あきらめる人が多いと聞く、「障害年金」。その理由に納得
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そんな日々の中、相談員さんと「え、障害年金もらってないんですか?」「え、もらえるんですか?」というやり取りがあり、障害年金の手続きをすることになったのですが…その手続きも、私にとっては地獄の苦しみでした。障害年金の手続きには初診証明が必要なのですが、私のように40歳を過ぎて発達障害と診断された場合、精神科に初めてかかったのが20年前というケースもザラにあります。
病院が廃業している・カルテも無い、ということも多く、 初診証明を取るのが大変なのです。
また、成人の発達障害についてきちんと理解している医師も少ないので、適切な診断書を書いてもらうのにも一苦労。
こうした現実に、諦めてしまう人が多いのも納得です。