子育て情報『ストラテラの効果・副作用とは?ADHDのある人に処方される薬ストラテラを詳しく解説します』

2017年2月15日 21:06

ストラテラの効果・副作用とは?ADHDのある人に処方される薬ストラテラを詳しく解説します

子どもを対象に行われたストラテラの安全性を確かめる試験では、頭痛(22.3%)、食欲減退(食欲がなくなる)(18.3%)、傾眠(眠気でうとうとしてしまう)(14.0%)、腹痛(12.2%)、悪心(吐き気)(9.7%)の副作用が報告されました。

また、成人を対象にして行われた試験で報告された副作用は、悪心(吐き気)(46.9%)、食欲減退(食欲がなくなる)(20.9%)、傾眠(眠気でうとうとしてしまう) (16.6%)、口渇(口の渇き)(13.8%)、頭痛(10.5%)です。

このような症状が出た場合でも、すぐに医師に相談しましょう。食欲がなくなる、吐き気や腹痛などといった消化器系の副作用を防ぐためには、食事直後に薬をのむなどの対策をとることが重要です。http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530471_1179050M1023_1_15
出典:注意欠陥/多動性障害治療剤(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)ストラテラ5mg・10mg・25mg・40mg添付文書|独立行政法人医薬品医療機器総合機構

http://amzn.asia/306m2YZ
参考書籍:ADHDの診断・治療指針に関する研究会、齊藤万比古編『注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン第4版』(株式会社じほう、2016年)240-241ページ

http://online.liebertpub.com/doi/pdfplus/10.1089/cap.2008.0154
出典:Takahashi, M., et al. Journal of Child and Adolescent Psychopharmacology. August 2009, 19(4): 341-350

なお、ストラテラを服用すると、自殺したくなる気持ちを生じる(自殺念慮)リスクが高まる可能性が心配されています。2008年にBangs医師らは過去に発表された複数の論文を横断的に調べて検証した研究を行っています。

この研究では、ストラテラを服用した患者で、実際に自殺した例はなかったことが報告されました。ストラテラを服用したグループで自殺念慮が発症した率は0.37%、ストラテラの薬成分の入っていないニセの薬を服用したグループでは0%と、ストラテラを服用したグループで自殺念慮の発症率が高いことが分かりました。

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