2017年5月25日 14:00
掃除中に「ふざけている」と言われた息子。泣きながら語ったその真実とは
息子の頬から、小学校入学して初めての涙が、ぽとんと落ちました。
息子は発達障害の特性で、周囲の流れを読みながら行動をするということがとても苦手なのです。何をすればいいのか具体的に指示がない、自分に特別な役割が与えられているわけでもない、ただ周りの動きを見ながら自分のやることを見つけなければならない、それが掃除だったのでした。
息子は決して「ふざけていた」のではないのです。「困っていた」のです。
「困った子」は「困っている子」という言葉を思い出す
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032000508
息子の言葉を聞いて、私はそれまで息子がふざけてしまって制止ができなかった場面を一つひとつ回想してみました。それはどれも、息子が「どう行動したら良いのか分からないとき」だったのです。
息子は、初めて会った人にいろいろ話しかけられたり、初めての場所で何かをしなければならないときに、必ずふざけ始めます。初めての人や初めての場所は、息子が特に苦手とするものです。なんとなく周囲を見ながらコミュニケーションを取ったり、自分の行動を決めたりということが、発達障害の子どもには難しいからです。
そのことに気づいた私は、息子が掃除のしかたが分からないという件について、連絡帳に書いておきました。学校ではすぐに、息子に具体的な指示と役割を与えてくださり、以後「掃除中ふざけている」というような話は聞かなくなりました。
息子が「ふざけている」のは「困っている」とき。これは、発達障害児についてよく言われる「困った子」は「困っている子」と同義なんだな…と感じています。
このことが分かってから、ふざけてしまう息子に対して「ふざけちゃダメ!」と怒るのではなく、「何に困っているのかな」と思って接することができるようになりました。
そのおかげで、ただただ「情けない」と私の感情が高ぶってしまうこともなくなり、どうしたら息子が楽になるのか、冷静に考えることができるようになったのです。
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