子育て情報『自己愛性パーソナリティ障害とは?特徴やタイプ、境界性パーソナリティ障害との違いって?』

自己愛性パーソナリティ障害とは?特徴やタイプ、境界性パーソナリティ障害との違いって?

以下にそれぞれを紹介します。

◇誇大な言動
・自分は才能がある特別な人間だと思い込み、それに伴った言動が目立つ
・有名人や権威のある人と知り合いであることを自慢する(知り合いである自分は特別という裏打ち)

◇他者からの評価に過敏
・恥をかいたり、屈辱感を抱いたりするとカッとなって激しく怒り出す
・ときにはその憤り(いきどおり)を超えて、ひどく落ち込み、自殺を考えだすこともある

◇他者への共感性の薄さ
・病気で入院している人のところへお見舞いに行って、自分の健康自慢をするなど相手の状況を考えない言動をする
・自らの成果や目標達成のために、友人を利用したり裏切ったりという行為をする
・わがままかつ傲慢な性格のため、あまり自分の意見を言えない友達を従えてあたかも自分が一番偉いかのように振る舞う

自己愛性パーソナリティ障害の人は「3つの自己」を持っているといわれています。

・誇大化させて形成された尊大で傲慢な自己
・自分は欠陥がある人間だというイメージを持った自己
・奥底に隠れている本当の自己

この「3つの自己」がどれか一方に偏っていると、「自分は特別な人間だ!」と思い込んだり、「自分は誰よりもダメな人間だ・・・」と思い込んだりしてしまいます。「3つの自己」の偏り具合によって表出する人物像が異なってきます。

根本にある自己愛の未成熟さや原因は共通ですが、その表出の仕方によって、自己愛性パーソナリティ障害は次の2つのタイプに分類されます。誇大的・自己顕示的で他者の反応に鈍感な「無自覚型」と他者の反応に敏感で注目されるのを避ける「過敏型」です。

◇周囲を気にしない「無自覚型」タイプ
このタイプの人は、自分はできる・自分は特別だと思い込み、社交的に振る舞いつつも他人のことには興味はなく自分の利益だけを考えています。このタイプの人が他者と親しく付き合うのは、自分に何かしらの利益があるからだと考えているためですが、自分の意向に沿わないときや責められると激怒することがあります。
このような言動は本来の弱い自分を守るための防衛本能だといわれています。その他にも次のような特徴がみられます。

・わがまま・傲慢な態度をとる
・自分に夢中で他人のことは全く考えない
・注目の的でないと気に入らない
・他者に対する言葉づかいは常に攻撃的
・他者の反応を気にしない/怒りに表わすことで気にしないことにしている
・他者の気持ちを傷つけても平気

◇周囲を過剰に気にする「過敏型」

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