子育て情報『自己愛性パーソナリティ障害とは?特徴やタイプ、境界性パーソナリティ障害との違いって?』

2017年5月29日 18:30

自己愛性パーソナリティ障害とは?特徴やタイプ、境界性パーソナリティ障害との違いって?

タイプ
このタイプは身の丈に合わない理想化した自分自身を掲げますが、現実の自分との間にあるギャップに悩みます。他者からの評価に過敏ですぐに傷つきますが、自分には本当は才能があるという思いを持ち続けています。それゆえに自分自身を責めて落ち込んでいくサイクルが続きます。他にも次のような特徴がみられます。

・内気で恥ずかしがり屋
・自分の意見や感情を出さない
・傷つけられたと感じやすい
・注目の的になるのを避ける
・他者の反応に対して敏感に落ち込む
・他者からの評価を気にする

この障害がある人が自分を誇大化する理由は、本当の自分に自信が持てないなどの理由があります。本当の意味で自分自身を受け入れることができていない状態なのです。

http://ci.nii.ac.jp/naid/110001844985
参考:『コフートの自己心理学に基づく自己愛的脆弱性尺度の作成』|パーソナリティ研究 2005 第14巻 第1号80–91 上地雄一郎宮下一博

http://amzn.asia/hPVsRB3
参考:狩野力八郎/著『自己愛性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』|(講談社,2007)

http://amzn.asia/cKzikE3
参考:『パーソナリティ障害いかに接し、どう克服するか』|(岡田尊司,2004)


自己愛性パーソナリティ障害の原因はなに?

自己愛性パーソナリティ障害とは?特徴やタイプ、境界性パーソナリティ障害との違いって?の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208000016

自己愛性パーソナリティ障害の原因を「これだ」とはっきり断定することは難しいといわれていますが、現時点では2つの仮説が提唱されています。

自己愛性パーソナリティ障害は、生まれながらに持っている気質的要因に環境的要因が影響し、パーソナリティ(人格)が形成されていくという精神分析学者のカーンバーグの説と、環境的要因が最も作用しパーソナリティが形成されているという国際精神分析学会のコフートの説があります。
気質的要因とは、人にもともと備わっているものの見方、感情の動きのことを言います。気質は先天的な特性と、あるいは後天的な経験が組み合わさりながら成り立っていると考えられています。

例えばある物事をどのくらい細かくみられるか、どのくらい面白がれるか・関心を持てるか、没入できるかなどは人それぞれで、その度合いも異なります。

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