子育て情報『息子を「かわいそう」にしていたのは誰?通級の選択を悩みぬいた私が気づいたこと』

2017年9月7日 17:00

息子を「かわいそう」にしていたのは誰?通級の選択を悩みぬいた私が気づいたこと


私を苦しめた「かわいそう」という言葉

息子を「かわいそう」にしていたのは誰?通級の選択を悩みぬいた私が気づいたことの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186009403

自分の子どもが発達障害であることをカミングアウトすると、やや的外れなコメントを向けられることがあります。カミングアウトするたびに「天才児なんでしょ」とか「ぜんぜん普通じゃん」とか言われることに、もはや慣れたと言えるくらいです。

もちろん相手には全く悪気はありませんし、世の中の人がみんなが発達障害について深い知識があるわけでもありません。必要以上に理解あるコメントを相手に求めるのは、あまりに酷なことだと思います。

ですから、私は必要以上に息子の障害のことを周りに話していません。それはカミングアウトしたときに、相手に背負わせてしまうことがあまりに大きく、それは自分にとっても相手にとってもあまり嬉しいことではないからです。

私がカミングアウトを慎重にするようになったのは、いくつかの失敗経験がもとになっています。それは、一度カミングアウトをしたときに、こんなことを言われたからです。


「息子くんかわいそう。お母さんもかわいそう。家族みんなかわいそう。でも、お姉ちゃんはまともだったんでしょ?それだけが救いだね。」

その一言を聞いた瞬間に、私は頭にカーっと血がのぼるのを感じました。けれども、何に対して怒っているのか、自分でも理解ができません。

相手は、私のことを心から思って言ってくれている、息子のこともいつも可愛がってくれている、なのに、なんでこんなに悔しいんだろう…。私の頭は混乱状態です。

結局、何が嫌だということを表現できぬまま、その人と会うことは二度とありませんでした。



「かわいそう」という言葉に憤る気持ちはどこから…

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知り合いに「息子くんかわいそう。お母さんもかわいそう。家族みんなかわいそう」と言われたときに、どうして私はあそこまで頭に血がのぼったのか。その人と二度と会うことができなくなったのか。悶々としながらずっと考え続けました。

どうやら私は、「かわいそう」という言葉にものすごく抵抗があったようです。息子はかわいそうなのか?自分はかわいそうなのか?私は「かわいそう」

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