2017年8月14日 16:00
障害名まであなたは伝える?「カミングアウト」に私の出した結論
しかし、ただ“苦手”と伝えるだけでは、その困難の大きさを判断できないのも無理はないですよね。
そのために、少しでも相手が抵抗なく受け入れられるようにこちらができる工夫。それが「障害名から伝える」ということではないかと感じました。
「障害名を伝える=偏見を持たれる」とは限らない
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161019272
障害名を伝えることに関して、多くの保護者の方が悩む問題があります。
「障害名を伝えることで障害名が一人歩きして偏見を持たれないだろうか…」
ということです。
私の結論を言うと、それは違います。悲しい話ですが、発達障害に対して偏見を持っている方は特性に対しても偏見を持っていることが多いため、障害名を伝えても伝えなくても大きく変わらないのです。
「子どもが○○をするのは親のしつけのせい」
すでにそう思っている方にとって、障害名は重要ではありません。
むしろ障害名や詳しい特性を伝えることで「障害があるからそのような行動をすることもある」ということを知ってもらえ、逆に偏見がなくなることの方が多かったのです。そのため、障害名を伝えることでプラスになることはあってもマイナスになることはありませんでした。
あえて障害名を伝えることで良い意味で変化が!
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161019088
とはいえ、実際に障害名を伝えるとなると「お友だちができなくなるのではないか」「偏見を持たれないか」など、どうしてもマイナスのことを考えてしまいがちですよね。ですが、先にお話しました通り、実際はプラスになることも多いのです。なぜならば「正しい知識を伝えられる」からです。
恥ずかしながら、私自身も、わが子が自閉症だと知る以前は
「自閉症=喋らない障害」
だと思っていました。実際はそんな子もいればそうでない子もいますよね。しかし、以前の自分のように誤って認識している方は大勢いらっしゃいます。
そのため意図せず傷つけたり傷つけられたりということが起こってしますのです。けっして悪意があるわけではありません。ただ、知らないだけなのです。
障害名を伝えた後、そんな方たちによく聞かれることがあります。