2017年9月7日 18:30
ADD(注意欠陥障害)とは?症状やADHDとの関係性、ADDの特性ならではの治療法をご紹介します!
ですが、そのことが周囲に理解されず、叱られたり厳しい訓練を行われたりした結果、本人の自尊心が低下してしまうことがあります。
自尊心が低くなることで、不登校やひきこもり、うつや非行などの二次的な障害が生じることもあるのです。
「不注意優勢型ADHD」(旧ADD)の治療法はあるの?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161016740
ここではADHDと診断された場合に考えられる手立てを紹介します。
ADHDは根本的に治療することはできません。しかし、生活環境の改善や工夫、困難を取り除くための教育や周りの働きかけ、効果的な投薬などを行うことで症状を軽減することは可能です。
ADHDの症状がある子どもたちへの関わり方として重要なことは「理解を示すこと」「自尊心の低下を防ぐこと」「社会生活への意欲を持ってもらうこと」です。
次に、具体的な手立てを説明していきます。
SST(Social Skills Training)とは、人間が社会で生きていくために必要な技術を育てるためのトレーニングのことです。
学校や療育施設、病院などで取り入れられています。
SSTでは、ゲームやディスカッション、ロールプレイなどを通して手段の中での行動を練習します。自治体で受けられるほか、家庭内で行えることもあるので近くの病院や療育センター等の専門機関に相談してみましょう。
環境改善とは、家や教室などの生活環境を本人にとって刺激が少ないように調整することです。例えば、部屋を勉強するところと遊ぶところに仕切る、机の上におもちゃを置かない、などがあります。また、メモやスマホのスケジュールアプリ、TO DOアプリなどの活用、紛失防止タグなどの利用もおすすめです。
ペアレントトレーニングとは、日々の子育てにおける困りごとを解消し、楽しい子育てを支援するための保護者向けの支援プログラムです。具体的には、子どもに対する上手な褒め方、間違ったことをした時の注意の仕方などを学びます。
各都道府県に設置されている発達障害者支援センターや教育センターなどの行政機関や医療機関で受けることができます。
ADHDの症状を和らげる薬は存在します。現在の日本で認可されているのは主にアトモキセチンとメチルフェニデート、グアンファシン(小児のみに適応)