子育て情報『ADD(注意欠陥障害)とは?症状やADHDとの関係性、ADDの特性ならではの治療法をご紹介します!』

2017年9月7日 18:30

ADD(注意欠陥障害)とは?症状やADHDとの関係性、ADDの特性ならではの治療法をご紹介します!

のことで、DSMと同じく国際的に用いられている疾患の分類を示したものです。この診断基準はWHO(世界保健機関)が作成しており、作成機関は違うものの、DSMとの整合性を意識して作られています。

ICD-8では、1990年の改訂までADDという診断名が採用されていました。そのため、『DSM-Ⅲ-R』以降でも、ICDを使った診断ではADDという名称が使用された場合もあります。結果として、診断名がADDからADHDに完全に移行したのは1990年以降ということになります。

ADDと診断された人の中でも、ADHDと診断された人の中でも、「不注意が強い」「衝動性のみが当てはまる」という症状の特性は出てきます。診断名が包括的なものであっても、その症状はやはり人それぞれなのです。診断カテゴリーの名称だけにこだわらず、自分はどのような症状の組み合わせがあるのかを判断することが、自分に合った対処法を見つけることにつながります。


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参考文献:中根充文,山内俊雄/監修 岡崎祐士/総編集 大久保善朗,小島卓也,渡邉義文/編集『ICD-10 精神科診断ガイドブック』2013年 中山書店/刊


不注意・衝動性が見られる際の診断は?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161008445

半年以上不注意や衝動性が見られる場合は、専門家への相談をおすすめします。具体的な症状は次の章をご覧ください。

現在、ADHDを含め、発達障害の診断は医師からの問診やさまざまな検査の結果を総合して行われます。その子どもの様子をよく観察し家族や先生など近しい立場にいる人たちの話を聞いた上で、基準をもとに診断名を決める場合が多いのです。

現在の診断基準としてはアメリカ精神医学会が出している『DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)』と国際保健機関が出している『ICD-10(国際疾病分類第10版)』が用いられます。『DSM-5』の基準を用いた診断では、本人の様子や周囲の話から得た情報を診断基準に照らし合わせ、一定数当てはまればADHDと診断します。さらにADHDの中には混合型・不注意優勢型・多動-衝動優勢型という3つの分類があり、どれかに振り分けられます。

この際、かつての診断基準でADDの条件を満たす症状は現在では「不注意優勢型ADHD」

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