があります。どちらも医師から処方される薬なので、検討する場合は病院で診察を受け医師に処方してもらう必要があります。
これらの薬には副作用もあることが報告されています。副作用や効用については一人ひとり異なるので、その他の不明点について医師と十分なコミュニケーションを取った上で判断できるといいでしょう。
このように、気になる症状がある場合は、セルフチェックに頼らず専門機関に相談してみましょう。子どもの場合は保健センターや子育て支援センター、児童発達支援事業所、大人の場合は発達障害支援センターで対応してもらえます。
「不注意優勢型ADHD」(旧ADD)の症状への具体的な対処法
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038020291
5章で紹介した手立てはADHD全般に向けられた治療法です。中でもこの章では、不注意優勢型に特徴的な症状に向けた対処法をご紹介します。
専門家との問診を進めていくと、自分の困りごとがはっきりしてきます。その困りごとに合わせて、5章で挙げた療育や投薬を組み合わせていきましょう。
困りごとを減らす過程で大事なことは「自分の状態を理解すること」「安心できる環境を整えること」「打てる手立てについて十分な情報を持っていること」です。
不注意や衝動性がある人への関わり方の例を以下に挙げます。・必要なものは親や先生が一緒に確認する
・気になる刺激が少ない環境にする
・飽きないように、こまめに声掛けする、課題を切り替える
・文字や絵など視覚的な指示を使って気をとめやすくする
・メモやスマホのスケジュールアプリ、TO DOアプリなどの活用で予定をリマインドする
・紛失防止タグ等の利用で忘れ物や紛失をしても見つけやすくする
・やるべきことを思い出し気付かせる言葉かけをすることで本人の混乱を軽減する
・ルールを設定したうえで、ある程度自由な行動を許す
・水を飲む、一人になるなど自分なりのクールダウンの方法を見つける
適切な対処をすることで、徐々に困りごとを減らすことができ、本人も周囲も安心した生活を送れるようになるでしょう。
http://amzn.asia/iuIAWC8
田中康雄/監修 『発達障害の子どもの心と行動がわかる本』2014年 西東社/刊
http://amzn.asia/jgbhrNc
上野一彦,月森久江/著『ケース別発達障害のある子へのサポート実例集 小学校編』2010年 ナツメ社/刊
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161016774
ADDとは注意欠陥障害(Attentin Deficit Disorder with and without Hyperactivity)