ひきこもりとは?原因、相談先、支援など解決の道筋は?不登校、精神疾患や発達障害との関わりも解説します
本人の性格や甘え、子育てのせいと結び付けられがちですが、それらは決定的な物ではなく、単純にそれだけが原因でひきこもりが生じるわけではありません。
『平成26年版子ども・若者白書(全体版)』による調査では、病気や仕事・学業でのつまずきがきっかけとして多いことがわかります。
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http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_04_02.html
出典:平成26年版子供・若者白書
子どもは成長するに従い、自立とスキルを求められるようになります。他者と折り合いをつけ、円滑にコミュニケーションをとること。勉強や将来に向けての進学・就職に成功すること。様々なプレッシャーのなかで、外=社会での居場所を失い外に出られなくなった場合、家の中にひきこもらざるを得なくなってしまうのです。つまり、どの子どもでも、ひきこもりになる可能性はあるということです。
きっかけとして多いのは、いじめや人間関係がうまくいかないこと、成績の低下や受験・就職活動の失敗などの様々な挫折経験が挙げられますが、きっかけがよくわからない場合も少なくありません。
一つの原因だけでなく、複数の要因が複雑に関係しているケースも考えられます。不登校が長期化してひきこもりになることもあります。最近は、背景に発達障害が関係していることもあるという報告もあります。家族としては、どうしても「なぜひきこもりになったのか」が気になり、突き止めたくなるでしょう。
ですが、「どうしてひきこもりになったのか」「何のせいでひきこもっているのか」と原因探しをすることは、ひきこもり状態の解決にはあまり意味がないかもしれません。ひきこもりの解決のためには「なった要因」よりも「ひきこもり状態からどうして抜けだせないのか」を考え、支援する必要があるのです。
ひきこもりと精神疾患の関係は?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161018207
定義上ではひきこもりは精神疾患の症状ではない場合のことを指しています。ですが、ひきこもり状態の中には、精神疾患と何らかの関連がある場合も考えられます。
この場合、いくらひきこもりを脱しようと頑張っても、根本にある精神疾患や障害の治療や支援をしないと、解決できないことがあります。