ひきこもりとは?原因、相談先、支援など解決の道筋は?不登校、精神疾患や発達障害との関わりも解説します
ADHDのある人も、不注意や衝動性といった特性が社会適応を困難にしたり、叱責を受けて自己肯定感が低くなってしまうことが、ひきこもりにつながりやすいと言われています。
また、学習障害(LD)のある人は、学習でのつまずきが学校への忌避感や自己肯定感の低下を引き起こし、ひきこもりやすくなると言われています。
発達障害の根本的な治療法は現代の医学では確立していませんが、周りの理解や環境調整、スキルトレーニングなどによって困りごとが軽減すると言われています。それらの適切な対応をすることで、二次障害としてのひきこもりを起こさないようにしたり、ひきこもり状態から早期に抜け出せるようにすることが重要です。
また、ひきこもりの人の中にも、その背景に発達障害が隠れていることに気がついていない人も一定数いると考えられます。発達障害である場合、様々な社会的支援が受けられる場合もあります。幼少期の生育歴などに発達障害に該当する様子がなかったかなど、一度専門機関に相談してみるとよいでしょう。
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/handbook/pdf/1-2.pdf
参考:ひきこもりと発達障害|星野仁彦
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参考書籍:村尾泰弘/編『ひきこもる若者たち』(2005年,至文堂/刊)
長期間にわたるひきこもり状態や孤立から、しばしば二次障害的に精神疾患の症状が出現することもあります。
ひきこもり状態にある人のなかには、ひきこもりをやめたいのにやめられなかったり、家族とぶつかったり、近所の人の目を気にしたりなど、「ひきこもっていること」そのものに対して強いストレスを感じている場合があります。
これらが心身に悪い影響を及ぼし、対人恐怖症状や強迫症状、被害念慮(妄想)、うつ状態などがあらわることがあり、しばしばそれらがひきこもりから抜け出すことをより困難にします。
また家庭内暴力などの問題行動を引き起こすこともあります。
これらの症状は、何らかの理由でひきこもり状態を脱すると急速に快方に向かうとも言われています。
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参考書籍:斎藤環/著『ひきこもり救出マニュアル』(2002年PHP/刊)
ひきこもりはずっと続くの?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044032424
近年ひきこもりの高齢化が問題化しています。