2018年1月27日 11:00
拡張現実(AR)で療育!?自閉症スペクトラムの人がソーシャルスキル獲得に使えるメガネがスゴイ!
と呼ばれるスマートグラスです。
グーグルグラスは検索エンジンとしても有名な Google社が開発したものの、一般向けへの販売は2年以上前に終了していました。このまま幻の機械になってしまうかと思われたグーグルグラスでしたが、この製品の開発によって療育用の機器として再び注目を集めています。
グーグルグラスによる療育は、発達障害のある子どものソーシャルスキルトレーニングに使われているようです。下の動画が、その様子になります。
スマートグラスにはカメラも内蔵されており、メガネの先にいる人間の顔やジェスチャーなどをリアルタイムに認識することができます。
実際のソーシャルスキルトレーニングでは、次のようなことを行っているようです。
目の前にお母さんが座っています。
お母さんは笑っています。それを見て、メガネの中に映し出されたアニメーションの顔を使った「表情当てクイズ」に回答します。お母さんが笑っている顔を見て、「ハッピー」のアニメーションを選ぶことができたら、目の前に「正解!」と出てきます。こうして、ゲーム感覚で、目の前の人の表情を学ぶことができます。
また、スマートグラスを使って、相手と視線を合わせる訓練もできるようです。目の前にいるお母さんや療育者の目を見た瞬間に、目の前に拍手をするアニメーションが出てきたりして、何かしらの「ご褒美」が表示されるようになっています。
スマートグラスの活用はスタンフォード大学でも
同じような取り組みはアメリカのスタンフォード大学でも行われており、そこでも同じくグーグルグラスが用いられているようです。スマオートフォンアプリとも連動し、トレーニングの成果などを分析して、次のアクションの検討に役立てることも可能です。
臨床研究も進められており、利便性と効果の両軸から、在宅での療育の可能性について日夜研究されているようです。
Upload By 林真紀
Upload By 林真紀
Upload By 林真紀
"Autism Glass Project" (訳:自閉症児用メガネプロジェクト)
http://autismglass.stanford.edu/
「ゲーム感覚」であることの重要性
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10285002791
このように、海外ではAR技術が自閉症スペクトラムの人のソーシャルスキルトレーニングに活用されていることが分かりました。