2018年2月5日 16:00
きょうだいで違う「縄張り意識」でトラブル勃発。感情が乱降下する子どもたちを変えた大切な作業
姉弟で異なる「縄張り意識」がケンカの原因に...
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10179012575
発達障害のある9歳の娘と7歳の息子は、その特性の違いからさまざまな摩擦が生まれ、毎日同じような揉めごとが繰り返しては、泣いたり叫んだり大騒ぎです。
その中で多くを占めているのが、距離感の問題。
アスペルガー症候群の特性が強い娘は縄張り意識が強く、自分の座席やクッション、所有物などに、母である私以外の人間が近づくことを常に警戒しています。
逆にADHDの特性が強い息子は、他人との距離感が上手く掴めず、すぐ他人に寄りかかったり、抱きついてべったりすることが多いため距離のとり方を学んでいる最中です。
今日もまた、その距離感が原因でケンカが始まりました。
娘がパソコンでマインクラフトというゲームをしていたときのことです。「お姉ちゃん、ちょっと僕にも見せて」と、娘が座っている椅子の背もたれに息子が体を寄せ、後ろから画面をのぞき込みました。
「やめてよ!近寄らないで!!」
「なんで?いつも僕のマイクラをお姉ちゃんも見に来るじゃない?僕にも見せてよ」
「いやだったら!離れてよ!お姉ちゃんに近寄らないで!!」
「ケチ!意地悪!怒ってばっかり!!」
「うるさい!誰が怒らせてるか考えてみなさい!」
そのうち自分たちで解決できるようになってくれれば…、そう思ってしばらく口出しをせずに見守っていたのですが、どれだけ同じ揉めごとを繰り返しても、彼らの行動や発言に変化が訪れる様子はありませんでした。
今ある状況から何かを学んでいくことが苦手な発達障害の子どもたちにとって、インプットされていない解決策を自分で導き出すという作業は、やはり難しいことのようです。
そこで、なにが原因で同じ揉め事が起きているのか、子どもたちと話し合ってみることにしました。
自分と他人は違う感じ方をするという大前提を明確に
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161012149
私が「どうしてケンカしてるのか、順番に思っていることを話してみて」と声をかけると、不満が溜まっている子どもたちは、いかに相手が酷いことをしたのかを、涙を浮かべながら切々と訴えかけてきます。