2018年1月23日 10:55
【後編】30歳、プログラマー、大人の発達障害。私が掴んだ「人生をラクに生きる」サバイバル術
テーブルマナーや冠婚葬祭のしきたりと同じようなものです。
なぜやらなければならないのか気になることもあるかもしれません。でも多くの場合理由なんてありませんし、知らなくても問題にはなりません。外国の独特な祭りや風習を見たときのように「ここではそういう風習があるのだなぁ」くらいの感覚でいれば良いのです。
うまくやっていくためには、「どんな状況の時にどんな振舞いをするのが適切なのか」というパターンをたくさん身につけておくと、周りとの違いを減らせ、問題が起こることを防げます。そういうものだと思ってしまえば、心が壊れることもありません。
どうしようもないものは、あきらめて受け入れる
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021004145
何かで失敗してしまったときなどは自分が発達障害であることを呪ってしまうこともあるかもしれません。
また、自分としてはなるべく周りとなじめるよう振る舞っているつもりなのにどうしても周りの人とうまくいかない ということもあると思います。
そういう時は、3つ目の考え方の「どうしようもないものはあきらめて受け入れる」のです。
自分が発達障害であることも、周りの人が自分を好きになってくれないことも、どちらも自分の力ではどうしようもないものです。朝起きたら突然発達障害の症状がたちどころになくなっているとか、ある日突然周りの人から好かれるようになるなんてことは起こりません。
自分の力ではどうしようもないことに多くのエネルギーを浪費する必要はありません。それより自分にとってもっとプラスになることにエネルギーを注ぎましょう。自分が楽しいと思うことをやっていると自分に合った他者と巡り合う可能性が高くなると考えましょう。
最後に
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144084476
とはいえ自分の力で変えれるかもしれないところは努力してみましょう。その経験はまったく思わぬところで活きてくるかもしれません。たとえば私が今書いているこの記事もそうして生まれたものです。
サバイバル術を掴み実践するようになって、私はようやく発達障害の特徴を持っている自分を気に入ることができるようになりました。
自分の世界に入ってひとつのことに深く集中し続けることはとても楽しい体験ですし、結果として他の人よりもたくさんの仕事をこなすことができます。