子育て情報『女の子の発達障害、思春期に起こる身体と心の変化とは?時期特有の悩みごとや、その対処法を説明します』

2018年2月2日 18:15

女の子の発達障害、思春期に起こる身体と心の変化とは?時期特有の悩みごとや、その対処法を説明します

この章では、思春期に起こりうる心の変化と、発達障害の女の子が感じる困りごと、その対処法を説明します。

思春期は、子どもから大人への成長段階として、自らのアイデンティティを築き上げている時期です。そのため、性格や人とのかかわり方にも、様々な変化が起こります。

その変化は、急激で、個人差があるため理解が難しく、本人も家族も戸惑ってしまいます。また、困った言動が思春期特有のものなのか、特性によるものなのかの判断がつかず、対応が難しいと感じることもあるでしょう。

この時期の環境とのかかわり方は、精神の健全な発達や、自己肯定感の向上に強く結びつきます。思春期ならではの心の問題が適切に対処され、子どもにとって成長機会となることを目指しましょう。

では、思春期の心の変化に伴って起こりうる困りごとにはどのようなものがあるのでしょうか。


子どもは精神面での成熟が進むにつれて、自立心が芽生え、大人に対して反抗的・疑い深い態度を態度をとるようになります。「一人前に見られたい」という気持ちから、大人に対して反抗的な態度をとるようになります。また、刺激欲しさに衝動的な言動をしやすくなるのです。

また、もともとの特性であった衝動性や多動性が強化され、いきなり激情的な言動を見せるようになることがあります。

さらには、成長による心境の変化や沸き起こる衝動などの感情を発散する術や場面がないことも、この時期の発達障害の子にとっては大きな問題と言えるでしょう。

ASDの子の中には、この時期特有の興味関心や反抗的な感情、将来への不安といった複雑な感情を認識・表現することが苦手な子がいます。そのため、自分の中でため込みすぎて根強いストレス感情を持ったり、無気力感を抱いたりして、問題の悪化を招きかねません。

■感情の流れを親子で整理しよう
「どんな時に怒鳴ってしまうのか」「何に対して不安を感じるのか」など、漠然とした感情の流れを整理する手伝いをしましょう。
問題行動を起こしてしまう場面や漠然とした不安感情の中身を紙に書き出すことで、行動以前にできる手立てはないのかを探ったり、感情の具体化によって不安感情を和らげたりできます。

■ADHDの場合は薬物療法による支援も視野に
ADHDは薬の効果が出やすい症状です。合う合わないは個人差がありますが、本人の力や周りの環境調整ではどうしようもない時は、医師の指導のもと、薬物療法による支援も選択肢のひとつとなります。

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