【新刊紹介】発達障害がある女の子の子育てや支援者必見の保護者支援のポイントなど!今読みたい学びの4冊
「発達障害」をテーマにしたさまざまな本が続々登場!
「発達障害について書かれた本は難しそう」というイメージはありませんか?今は、さまざまなタイプの本が出ています。イラストを中心にしたものや、項目を細かく分けることでどこから読み始めても大丈夫なものなど、読みやすい本がたくさん出版されています!
また、保護者向け、支援者向け、教育者向け、当事者向けといった、それぞれの立場向けに書かれた本も多くあります。専門家の経験や知識が盛り込まれた本は、学びや気づきを得られるものばかりです。
今月の注目の新刊を紹介します!
お母さんにも支援者にも読んでもらいたい!『発達障害の女の子のお母さんが、早めに知っておきたい「47のルール」』
以前、LITALICO発達ナビでも特集して反響が大きかった「女の子の発達障害」がテーマの本です。著者は名古屋市内で放課後等デイサービスの事業所を運営する、健康運動指導士・介護福祉士の藤原美保さんです。
発達障害がある女の子は、おしゃべりが止まらなかったり、逆におとなしすぎたりと、周りに迷惑をかけることは少ないけれど、本人は困っていることが多い場合があるそうです。そのため、周囲から発達障害のことを気づかれないまま成長することも少なくありません。また、障害に気づかれにくいことから、「性の被害者」になってしまうこともあるそうです。
この本では、なぜ性被害に遭いやすいのかという解説から、思春期を迎える前に行いたい性教育のことまで、子どもたちを守るためのポイントや実践的なアドバイスが、分かりやすくまとめられています。
発達障害があると分かった段階から、周囲からの言葉をどう受け止めるか、子どもの将来のために何をしたらいいかなど保護者としての心構えも書かれています。
作業療法士の小松則登さんとの対談では「私たちが子どもたちのためにできることは?」と支援側としての思いを語り合っています。すでに支援を利用している人にとっても、普段のコミュニケーションだけではわからない支援側の率直な声を知ることができるかもしれません。(発行:2018年3月25日)
保護者とのコミュニケーションに悩んだら…『Q&Aで考える保護者支援:発達障害の子どもの育ちを応援したいすべての人に』
発達障害のある子どもたちへの支援は少しずつ広がりつつありますが、その保護者への支援にはなかなか光が当たらず十分ではありません。