アスペルガー症候群の特性で料理が超苦手!私のストレスを激減させたキッチンお助けツール
そうすると、まず「献立を決める」という難関が立ちはだかっています。
これは特性のない人でもとても面倒な作業だと思いますが、私の場合は今口の中にある料理が好きか嫌いかは判断できても、「食材やレシピをから味を想像する」ことができません。
つまり、“こういう味になればよい”という「料理のゴール」が皆目分からないのです。
できることなら毎日外食や総菜で済ませたいと思うのですが、私や子ども達には卵や乳製品、エビといったいくつもの食物アレルギーがあるため、簡単にはできません。そのため、特にしっかりとしたおかずをつくらなければならない夕方になるといつも憂鬱になるのでした。
味をイメージできない!頼っているのは…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132110034
そんな私の役に立ってくれているものの一つが、レシピサイトです。
私が参考にしているサイトでは、有料会員になるとレシピのランキング表示ができるようになります。そのレシピでご飯をつくった人が「美味しかったよ」「こんな風にアレンジしてみたよ」とレポートを投稿する機能があり、投稿の多い順にレシピを並べ替えられます。
味を想像できない私にとって、これはとてもありがたい機能です。多くの人が美味しいと思って何度もつくっているのなら、と安心して調理することができます。
上位のいくつかのレシピの中からシンプルな手順のものを選んだら、食材と調味料がすべて揃っているかを入念にチェックします。味を想像できない分、確実にレシピを再現するために1つでも足りない調味料があると、もうつくることはできません。大さじ・小さじ・計量カップ・量りといった道具もレシピに忠実に従って使います。
ちなみに、調理工程を記憶することもできないので、1つ終わるごとにレシピサイトをのぞいて手順を確認します。さらには、途中でキッチンを離れてしまうとほかのことに夢中になってしまい、すっかり料理のことを忘れてしまいます。そのため「10分煮る」と書いてあればコンロの前で10分待機するのです。
同時に何品も調理することも混乱のもとになるのでできません。やっと1品ができあがったころには疲れてしまいぐったりです。その後、食に興味のある娘が「美味しい」と言ってくれてはじめて1つの料理が「ゴールにたどり着いた」