子育て情報『ルールは絶対!教えに忠実すぎる息子だから向き合いたい良い悪いの伝え方』

2018年8月29日 07:30

ルールは絶対!教えに忠実すぎる息子だから向き合いたい良い悪いの伝え方

「うわああああ、やめて!!やめて!!」

パニックになる息子を横目に、その子はまた息子の作品を壊していきます。私は咄嗟にその子の手を掴み、「ご、ごめんねっ!お兄ちゃん、一生懸命作ったものだからさ、壊さないであげて…!」と止めました。しかし、時すでに遅し。息子は久々に見るほどの激しい癇癪を起こしました。

「何時間かかったと思ってるんだ!!俺が一生懸命作ったのに!!なんてことするんだ!!!うわあああああ」

息子は、砂場に突っ伏して大泣きです。砂まみれになって、泣き叫びます。

ところが、かけつけた女の子のお母さんは、こう言ったのです。

「こっちはまだ赤ちゃんなのにね…。
そんなに泣かなくても…」

私は一瞬ムッとしましたが、確かにおかしな光景だったのかもしれません。小さな赤ちゃんのいたずらに、大きな小学生の男の子が大泣きしている…。普通だったら「まあ赤ちゃんのしたことだしね」という感じで、おさまる話なのかもしれません。


「情状酌量」は通じない。だからこそ…

ルールは絶対!教えに忠実すぎる息子だから向き合いたい良い悪いの伝え方の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10154001071

癇癪を起こしてその場に突っ伏して泣きわめく息子に、私は思わずこう言ってしまいました。

「悔しいよね。でもさ、相手はまだ赤ちゃんだからさ…」

すると息子は、大泣きしながらこう言ったのです。

「お母さんは、人が作ったものを壊しちゃダメって言った!!!誰が何歳とか関係ない!!!お母さんは、なぜあの赤ちゃんを叱らないんだ!!」

息子がこう言うのを聞いて、私はハッとしました。
そうです、息子はこれまで、私や学校の先生に教えられた「好ましい行動」と「好ましくない行動」を一生懸命インプットしてきたのです。そこに、年齢とか、状況とか、「情状酌量」をすることなど、できないのです。逆に、「情状酌量」を求めるのは、私たち大人のエゴでしかありません。息子は十分、頑張っていたのです。

私は息子の言葉に、胸がいっぱいになりました。そして今は、「自分より小さい子なんだから許してあげなければならない」というようなことを教えるべきではない、と感じました。「情状酌量」の基準まで教えてしまったら、息子はきっとパンクしてしまいます。それよりも、息子がこれまで頑張ってきたことを、認めてあげなければ、と思ったのです。

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