子育て情報『感覚過敏も多動もOK!自閉症の女の子が主人公の『500ページの夢の束』の、すごい取り組みを取材!』

2018年9月14日 07:00

感覚過敏も多動もOK!自閉症の女の子が主人公の『500ページの夢の束』の、すごい取り組みを取材!

映画を観終わって、主人公の“叶えたい夢のためなら苦手なことも頑張れる”というのが、私自身の経験と重なって、自分の成長も感じることができた」

かなしろにゃんこ。自身、実は真っ暗&大きな音が鳴る映画館は苦手。上映中に具合が悪くなることもありしましたが、今回の「センサリーフレンドリー上映」を体験してみて「なんて快適なんでしょう♡」と感動です。この取り組み、どんどん広めたくなっちゃいました。


感覚過敏を研究する高橋先生(国立精神・神経医療研究センター)の“音と光の調整への助言”、その内容とは?

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センサリーフレンドリー上映を提案し、準備段階からかかわってきた児童精神医学、精神発達・生理学的研究を行っている高橋秀俊先生に、配慮したポイントを伺いました。

配慮ポイント
■大きな音を痛く感じる人も。全体的にボリュームを絞る
■突然の音や高音を不快に感じやすいので、該当シーンが始まる少し前からボリュームを絞る
■客席が暗いとスクリーンとのコントラストがきつく眩しく感じやすいので客席を少し明るくする。周りが見えることで不安感も和らぎやすい。


「不快に感じるレベルの音には個人差がありますが、自閉症がある人は聴覚の過敏性をかなりの割合で併発していることが多く、また、高音域の音やサプライズ的な突然の音にも過敏です。

自閉症でなくても一定の割合で感覚の問題を有する人は存在しますから、今後こういう上映会が各地で行われるといいと思います、あらかじめセンサリーフレンドリー上映とアナウンスしてもらって理解してもらうと良いと思いますし、啓発に繋がることも期待したいです」


この映画や、上映会が持つ可能性って?日本自閉症協会会長の市川さんはじめ、自閉症に詳しい方々に伺いました!

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日本自閉症協会会長の市川宏伸さん、副会長の今井忠さん、国立重度知的障害総合施設のぞみの園の日詰さんにも映画や上映会の感想を伺いました!

「館内の中に用意された特別な案内表示や、あと〇分で上映というプラカードが出ることも自閉症がある人には先の見通しが立って安心できるんです。発達障害がある子を育てている親御さんは、子どもが動き回ることを気にして映画館から足が遠のきがちです。でも、“動き回ってもOK”と大きく掲示してもらえたら気兼ねなく楽しめると思います」

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