子育て情報『「学びやすい道具」を学校で使えていますか?アンケートから見えた、学びのツールの合理的配慮の現状』

2019年10月8日 07:00

「学びやすい道具」を学校で使えていますか?アンケートから見えた、学びのツールの合理的配慮の現状

なぜなら、視力の悪い人はメガネをかけることで不便を感じることなく物を見ることができるからです。これが合理的配慮です。

障害のある子どもが使いやすい道具はメガネと同じようなものです。発語の少ない子どもは絵カードを使うことで自分の思いを伝えることができます。手の力の弱い子どもは軸の太いシャープペンシルがあればノートを取ることが容易になるでしょう。不器用でリコーダーのトーンホールを押さえるのが難しい子どもが補助具付きのリコーダーを使えば、クラスメートと合奏して音楽を共に楽しむことができます。

これらの経験は、決して特別なことではありません。障害がないとされる子どもであれば、皆が学校で経験している当たり前のことです。
当たり前を当たり前にしてくれるのが使いやすい道具であり、その道具の使用を求められた場合はそのための環境を整えることが合理的配慮です。


使いやすい道具を使うのは、悪いことではないよ

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001574

現在の学校は「みんなと同じ」であることがとても大切にされていると感じます。

こういった公平さが大切になる場面もあるでしょう。しかし、その公平さは全ての場面で適用されなければならないものではないと思います。

みんなと同じが良いこととされる価値観の中でひとりの子どもだけが違うものを使うことは、現場で指導されている先生にはさまざまな場面で難しいことが出てくるかもしれません。そのときは、私たち保護者と手を取り合って、子どもを見守るパートナーとして、どうすれば子どもたちに「使いやすい道具を使うのは悪いことではないよ」と理解してもらえるか一緒に考えませんか?

合理的配慮というと難しいことに聞こえますが、使いやすい道具を使うという小さな一歩から始めることができたらいいな、と思います。

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