ADHD息子とテレビゲーム。大切にしたのは最初のルールづくりと納得感!工夫すれば、家族団らんのツールにも?
むっくんのゲームデビュー
むっくんのテレビゲームデビューは5歳のクリスマス。サンタさんからのプレゼントでした。さぁ、遊ぼう!…とその前に。
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むっくんは何事も最初が肝心な子です。初めにルールを決めるとその後も、ある程度守ろうと頑張れます。ところがルールを作らずに始めてしまうと、あっという間に勝手なマイルールを作り上げ、その後修正が難しくなるという傾向があります。そこでまず、ゲームを楽しむ上でのルール作りから始めることにしました。
むっくんルール6歳版
①ゲームはお勉強(宿題やその日の課題)を決められた分こなした後に
②ゲームはお昼(12時)以降にする
③時間は1日30分まで
④1日やらないときは、時間を翌日に繰り越せる(繰越は1日分まで)
⑤たくさんやりたいときは1日分まで前借できる(翌日はその分減る)
むっくんと相談して作り上げた我が家のルールがこちら。
何度か改定していますが、むっくんのマイルール化を防ぐため、かなり具体的になるよう心がけました。
また、むっくんは理由のないルールには従わないので、理由も納得してもらえるようにしっかりプレゼンしておきました。
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あれから2年、テレビゲームとの生活は…
今のところ基本的にはルールを守ろうと努力してくれています。もちろんそれが難しい日もありますが、私が仏心を出してブレるとむっくんはかえって混乱するので、ルールを守ってこそ!というスタンスで対応しています。もともと、こだわりや衝動性があり自分を律することが難しい子ですが、テレビゲームの威力は抜群です。この調子でルールも今後は年齢に合わせ、むっくんと相談しながら改定していく予定です。
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ルールを守るアシスト機能
ゲーム機の中には「保護者による見守り設定」を搭載しているものがあり、これがとにかく優れもの!1日のゲーム時間を設定すると、終了10分前、5分前と画面に表示と音で予告してくれます。時間が来たらアラームが鳴るので私も声かけしやすく、事前予告があることで、むっくんもゲームを止める心の準備ができるようです。
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更に何分間ゲームをしたかをゲーム機と連携させたスマホアプリに記録してくれるので、隠れてゲームをすることがあっても時間の把握ができる仕様になっています。親に隠れてゲームし、ゲーム機にこもった熱でバレて叱られていた私の時代より、かなり進歩していてびっくりです。
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私が感じるゲームのメリットとデメリット
得るものがあれば、失うものもある。私がむっくんを見て感じたゲームのメリットデメリットをまとめてみました。
●ルールを守るか否かで親子トラブルになる
●楽しすぎて興奮し、感情コントロールが難しいときがある
●娯楽との付き合い方、バランスを考える訓練になる
●ルールを守る等自分を律する力が育まれる
●時間の管理、流れを読み次の進行を考えて推論するという力が鍛えられる
●もっと続けたいときに親と交渉するように。自分の気持ち、理由を私に説明する訓練
●30分と時間が少ないことから、事前に攻略本を読み計画して効率よくゲームに興じている。計画性が育っている
●進行に困ると攻略本で調べるように。上手くいかなくても投げやりにならず、工夫をこらそうとする。
現実世界では見られない粘り強さが育っている
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そして我が家でのゲームの最大のメリットは、「家族共通の話題になる」ことだと感じています。実は私も夫もむっくんと同じゲームを楽しんでいます。自分が大好きなテレビゲームに、親が興味をもってくれることがむっくんはとても嬉しいようで、ゲームの話をニコニコしながら話してくれます。家族で対戦しようものなら大盛り上がり!今では一家団欒のツールの一つになっています。
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さいごに
子どもがテレビゲームとうまく付き合うには、親のサポートが必要だと感じています。だけどサポートさえあれば、テレビゲームから育まれる力もたくさんあるようにも感じています。
ゲームっ子だった私は、社会人になりデジタル化される仕事の中で、テレビゲームで得たスキルに助けられたと感じることも多々ありました。また、帰宅が遅く一緒に食事をとることも少なかった父と私の関係を繋いでくれたものがテレビゲーム。
母に隠れて2人でゲーム対戦した時間はかけがえのない思い出です。
問題視されがちなテレビゲーム。人は得体の知れないものを怖いと感じるようにできています。テレビゲームをよく知らなければ、怖い、心配、否定したいと感じることは当たり前でしょう。でも、もし知ることができたら?何か変わるかもしれません。子どもと過ごす時間が増えた今日、勇気を出して子どもが大好きなテレビゲームの世界に足を踏み入れ、親子一緒に楽しんでみるのもいいかもしれません。