子育て情報『抱っこを嫌がる?赤ちゃんの「そり返り」の原因は?病気や発達障害との関係、対処法などを解説』

2021年8月28日 16:15

抱っこを嫌がる?赤ちゃんの「そり返り」の原因は?病気や発達障害との関係、対処法などを解説

「そり返り」だけではわからないので、健診のときや、かかりつけの小児科に相談してみるのもいいでしょう。


発達障害がある子どもは、そり返りやすいのはどうして?

なぜ自閉症スペクトラムなどの発達障害がある赤ちゃんは抱っこするとそり返ることが多いのでしょうか。

その理由としていわれているのは感覚過敏です。感覚過敏とは、文字通り感覚が敏感すぎる状態で、視覚、聴覚、嗅覚や味覚などさまざまな感覚について現れます。このうち皮膚の触覚が過敏な子どもの場合は、抱っこされる以前に、体に何かが触れるだけでも嫌がることがあります。
一般的には気にならないような衣類の肌触りだったり、ボタンやタグの位置によっても反応したりすることがあります。また、どんなに優しく触れたとしても、前触れもなく急に触られるとびっくりしてしまうこともあります。

感覚過敏があるかもしれないと思ったら、まず赤ちゃんに触れている衣類やブランケット、抱っこひもなどを調整してみます。
抱っこする大人の衣類もチェックしましょう。チクチクするニットなどが顔に触れて嫌がるということもあります。また、触覚過敏を軽減するために感覚統合訓練で用いられているボールプールなども有効です。

そして、抱っこをしたり体に触れたりするときには、穏やかに声をかけてあげましょう。おもちゃなどに集中して遊んでいるときに、急にうしろから抱き上げるといったことも避けます。赤ちゃんが顔を動かさなくても見えるところから、穏やかな声で「抱っこするよ」と声をかけてみます。言葉はまだ話せなくても、声のトーンから何かが起こるということを、赤ちゃんも感じ取ることができます。


無理に抱っこしなくても、その子らしいコミュニケーションで触れ合って

そもそも、抱っこが好きではない赤ちゃんもいるものです。
例えば、危険が差し迫っていて、すぐにその場から移動しなくてはならないときにはどんなにのけぞって抵抗されても、抱き上げなくてはなりません。でもそうした状況でない場合は、その子が安心する方法で少しずつ触れ合うことに慣れさせたり、声を掛けたりして、その子オリジナルのコミュニケーションの仕方を育てていけたら良いのではないでしょうか。


まとめ

赤ちゃんのそり返りはそんなに珍しいことではありません。でも、抱っこしづらくて疲れたり、気になったりすることがあれば、健診やかかりつけの小児科医に相談してみましょう。

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