子育て情報『抱っこを嫌がる?赤ちゃんの「そり返り」の原因は?病気や発達障害との関係、対処法などを解説』

2021年8月28日 16:15

抱っこを嫌がる?赤ちゃんの「そり返り」の原因は?病気や発達障害との関係、対処法などを解説

いつも横抱きにしていたら縦抱きにしたり、前向き抱っこにしてみたり、見える景色を変えてあげてみてください。

また、あぐらをかいてその上に前向きに座らせて背中を丸めたり、丸めた布団の上にうつぶせで乗せて背中を丸める方法もあります。このとき、顔の下に玩具などを置いて見せるといいでしょう。リハビリの理学療法でよく行われている手法です。

寝転がらせたときにそり返るのは、寝返りをしたいからかもしれません。仰向けに寝かせるといやがると言う場合は、寝具や着ている服の背中が不快ではないかを確認して、着替えをしたり、肌に触れるものを見直したりしましょう。仰向けの姿勢そのものが嫌いな赤ちゃんもいます。自力で寝返りができるようになるまでは、そばで見ている必要がありますが、うつぶせにすると安心して落ち着くこともあります。


リハビリテーションとしては作業療法の一つに感覚統合訓練があります。お馬さんごっこで親の背中にうつぶせに乗せてみると、子どもは落ちないように必死につかまります。うつぶせで馬乗りすることで、そり返りを防ぐ姿勢を覚えることができます。


「そり返り」をよくする子場合は病気が隠れている?

そり返りをよくする赤ちゃんは『もしかして病気があるのでは?』と心配になるかもしれません。医学的には「後弓反張」(こうきゅうはんちょう)と呼ばれており、乳児健診では異常姿勢の一つに挙げられています。頭が後ろに倒れ、背中が弓のようにそってしまう姿勢で、脳の器質的・機能的障害の一つの徴候と考えられています。

分娩障害により脳が損傷を受けて脳性まひを起こしていると、自分の意思とは別に体がそり返ってしまいます。ですが、脳性まひの場合のサインは、そり返りだけではありません。
授乳のときにむせやすい、なかなか首が座らない、手足の関節の動きが悪く硬いなど、ほかの症状がみられるものです。ほかには脳梁欠損症などの脳の奇形、先天性トキソプラズマ感染症などの胎内感染症などでもみられます。いずれにしても、自己判断できるものではないので、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。また、自閉症スペクトラムがある赤ちゃんも、抱っこのときにそり返りが見られることがあります。ですが、その場合も判断材料は「そり返り」だけでなく、顔を近づけても目と目が合わない、笑わない、ほとんど泣かないなど、表情にも気になる点が見つかるはずです。

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