子育て情報『「当たり前」がわからない!小2発達障害息子に、どう教える?言い争いにならない伝え方とは――児童精神科医 三木先生に聞いてみた!』

2021年10月1日 06:15

「当たり前」がわからない!小2発達障害息子に、どう教える?言い争いにならない伝え方とは――児童精神科医 三木先生に聞いてみた!


「当たり前」に知っていそうなことを知らない?

ウチノコ(以下、――):時々、むっくんが当たり前のことを理解できていないように感じることがあります。以前、むっくんがいとこと遊んでいたところ、置きっぱなしていたおもちゃをいとこのお母さんが拾ったくれたのですが「おもちゃとった!」と大騒ぎになって。

落ちていたから拾っただけと説明しても通じず、そこで「大人はおもちゃそんなに欲しくないからとらないよ!」と伝えたところ「え?そうなんだ!」とびっくりされてしまい。この言わなくても分かっていそうな概念を年齢相応に理解できていない気がするのですが、息子の特性から考えるとそういうものなのでしょうか?

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三木先生:そうですね、僕らって具体例をいっぱい浴びる中でだいたいの一般ルールを理解していくんです。例えば、いろんな子どもや大人をみるうちに「大人ってそういえばおもちゃあんまり触らないな」と感じていく。その中にはたまに、あのおじさんはやたらおもちゃに興味津々だなっていう人も混ざっているのだけど(笑)

そういうのも含めて全体的な傾向から大人はそんなおもちゃに興味ないなと理解していくんです。だけど、ASDのある子は【汎化】ができないところがあるんです。そうなると一般概念の汎化が弱いパターンもあると思うので、この話は説明がつくような気がします。


解る側からすると、その年まで生きてきたら大人がおもちゃに興味ないって知ってるよね!?ってなるんですけど、本人からすると一般化されたルールは説明してもらわないと知らなかったとなるので。そこは説明してあげたらいいと思うし、むしろ説明してあげた方が本人も楽だと思います。

――なるほど!

三木先生:今回「大人はおもちゃをとらないよ」と教えているので、今後は彼の中で一般的な大人とみなした人がおもちゃを拾っても「とった!」とはならないと思うんです。ただ難しいのが、大人はおもちゃを欲しくないの【大人】をどれくらいの幅で理解できているのか?ということなんです。【親戚の大人】はあてはまるのか【自分が遊んでいるときに寄ってきた大人】はどうなのかなど【大人】をどの条件で理解しているかによって、条件から外れる大人に対しては、やっぱり「とった」と思う可能性もゼロではない。――あぁ~…

三木先生:その一般ルールをどこまで認識しているかは、今後の行動を観察しながらから読み解いてあげる必要があると思います。

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