子育て情報『就職率?高卒資格?障害があるわが子の進路選択で迷うとき――自閉症の息子も親もサポートしてくれた特別支援学校高等部時代を振り返って』

2022年2月3日 06:15

就職率?高卒資格?障害があるわが子の進路選択で迷うとき――自閉症の息子も親もサポートしてくれた特別支援学校高等部時代を振り返って


特別支援学校高等部卒業は、中卒扱い?

「特別支援学校高等部卒業だと、就職するとき中卒扱いとなってしまうから不利になると聞いたよ」と知人から言われたことがあります。本当にそうであれば、「(高卒扱いとなる)高校へ行かせたい」と悩んでしまう保護者の方がいるのも無理からぬことだと思います。

ですが、特別支援学校高等部を卒業すると、履歴書に書く学歴としては「特別支援学校高等部卒」になります。果たして本当に企業就労するときに不利になるのでしょうか。


企業に求められる人材とは

以前、障害がある子どもの就職についてのセミナーに参加したとき、企業が求める人材について聞きました。

人事の採用者がご自身の考えをこのように述べられていました。
「”○○ができる/できない”ということではなく、仕事をする上で知ったかぶりをしないで、素直に『分かりません』、『助けてください』と言える人、そう言う人が結果として長く勤めています。
質問することを恥ずかしいと思ったり、注意を受けるとふてくされてしままったり、素直に聞けない場合、対応がなかなか難しいです」ということでした。


そのためには、劣等感を感じず、自信を持てる学生生活を送ることができる環境に進級することが大切なのではないかと感じました。


特別支援学校高等部での進路指導

息子は高等部卒業後の進路希望先は就労移行支援事業所を希望していました。そのため、学校での個人面談前にこの用紙を提出しました。

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Upload By 立石美津子

希望した就労移行支援事業所は、住んでいる行政区から少し離れた行政区にありました。

面談日に進路担当の先生と担任から
「私どもは(学校のある)〇〇区外の事業所について詳しくなかったので、午前中にお母さまが書かれたご希望の就労移行支援事業所を見学に行ってきました。見学をしないで、本日の面談で話ができないと思ったので…」と言われました。

私「え、見に行って下さったんですか、先生、お忙しい中、わざわざ息子のために足を運んで下さりありがとうございます!」

先生「進級希望先は保護者の方が直接交渉するよりも、学校長の名前でまず実習希望を依頼した方が先方の心象もいいことが多いです。仮に実習できたとしても、実習後、内定が出なかったら次の策として、区内の実習先で○○と○○がありますので、そちらに行って…」

こんな風にドンドン決めてくれます。

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