子育て情報『幼児期、激しかったASD息子の癇癪。パニックで固まる…を経て、大爆発がなくなったターニングポイントは?』

2022年3月8日 06:15

幼児期、激しかったASD息子の癇癪。パニックで固まる…を経て、大爆発がなくなったターニングポイントは?

と聞いてみると、「昔は何かにつけて”絶対”と思っていたけど、今は”諸行無常(※)”と思っているからじゃないかな?」との答えが返ってきました。

※諸行無常:この世のすべてが常に移り変わり、永遠に変わらないものはないということ。

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Upload By 丸山さとこ

確かに、”言葉を使った癇癪”を起こしている最中のコウは「絶対〇〇なのに!」と言って引きませんでした。

絶望して泣きわめく彼に「そうなの?お母さんには絶対○○とは見えないな」「そうなの?それは困ったね」と感想を伝える形で見守り、会話が始まるのを待ったこともたくさんありました。

そうして予定を変更したり「もうダメだ!」と泣きながらも作業を続けたりすることで、「予定を変更しても大丈夫だったな…?」「もうダメだと思ったけど、案外そうでもなかった!」と感じる経験が増えていったそうです。

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日常生活でのさまざまな経験や、対話や読書で知ったことなどが合わさっていく中で、コウは次第に「絶対〇〇だ!」という考えから「物事は諸行無常だな」という実感を得ていったのかもしれません。



一難去ってまた一難!? 癇癪が落ち着いたら増えてきた「まあいいか」

そうして『めでたしめでたし』となれたら何よりでしたが現実はそう上手くいかず、今度は”絶対”による癇癪が減った代わりに”まあいいか”によるミスやトラブルが増えたコウに振り回されるようになったので、一難去ってまた一難という感じのこのごろです。

そんなコウも、最近は「『融通がきかない僕』と『抜け道を探す僕』のどちらも人の話を聞いていないね」と自分の姿を振り返るなど、新しい視点を獲得しようと模索している様子が見られます。

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彼が今後どのような考えを持つようになるのか楽しみにしつつ、「これからも『今度はそうきたか~!』って振り回されたりするんだろうな」と思う私です。

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執筆/丸山さとこ

(監修:井上先生より)
幼児期以降の癇癪の多くは、何かの不都合に対して「人に伝えたい」という思いがお子さん自身にあると思います。その気持ちを癇癪という行動で表すのではなく、言葉にして伝えられるようになったのはすごいことです。

丸山さんが癇癪の際にされていたような、お子さんが言葉にできるまで待つこと、癇癪を言葉にすることができたときや、感情をコントロールできたときに肯定的な対応をしてあげることは大事になってくると思います。

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