2022年6月20日 06:15
宿泊行事が恐怖!ASD娘、「○時○分にホテルのここに移動」まで伝えなきゃ不安?スクールカウンセラーに受けたアドバイスを実践したら…
わが家の長女ゆいは現在小学6年生。未知のものに対してとても不安を感じるタイプです。
幼いときは「人よりも怖がり屋さんなのかな?」とそれほど気にしていませんでした。でも成長するにつれてそうではないと感じることが増えてきて、小学5年生の春にASD・場面緘黙・軽度知的障害の発達障害の診断も受けました。今回は、小学5年生のときの自然学習体験についてお話ししたいと思います。
Upload By 吉田いらこ
数ヶ月前に「自然学習体験という一泊二日の行事がある」ということを知っただけで、ゆいの表情はくもりました。「怖い。行きたくない」とよく口にして不安そうに過ごす日が続きました。
まず、ゆいに何が不安なのかを確認すると、どんな場所かもわからないとこに行くのを怖がっているということがわかりました。ゆいにとって未知の世界はワクワクするものではなく恐怖の対象なんですよね。でも家族旅行の場合は問題ないですし、保育園時代に一泊二日で行った自然学習体験も平気だったので、小学校の自然学習体験だけに不安を感じるのが不思議でした。いつも一緒にいる家族や、物心つく前から一緒に過ごしてきた保育園のお友達とはやはり違うのかもしれませんね。
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私は何度か学校に通い、スクールカウンセラーの先生にアドバイスを受けて「見通しを立てる」ということを徹底することにしました。
タイムスケジュールと持ち物はしおりに書いてあるので問題ないですが、問題は宿泊先のホテルがどんな場所かです。まずはゆいにホテルのWebサイトを見せました。ホテルの外観や部屋の画像がたくさんあり、フロアマップもあったので助かりました。
ここがお風呂、そしてこの部屋があなたの泊まる部屋、この階段を上がったらホールがあるよ…と画像を一枚ずつ見せました。得体のしれなかった場所の全体像がわかったことで、ゆいはなんとなく安心できたようです。
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次にしおりに書いてあるタイムスケジュールとホテルのフロアマップを照らし合わせ、何時にこの場所に移動するということを確認しました。屋外についてはわかりませんでしたが、ホテル内での流れが前もって把握できて、ゆいはまた安心できたようです。正直なところ、ここまで確認しないといけないのか…と思いました。そして、ゆいは将来どうなるのかなとも…。もし大人になってからも同じように、新しい場所に行くときはこれくらい下調べを必要とするのだったら、本人もちょっと大変だろうなと感じます。