子育て情報『障害児子育て、陥りがちな「比べる病」を脱して。発達の仕方が違うだけ、成人した息子との会話で感じる成長』

2022年6月10日 06:15

障害児子育て、陥りがちな「比べる病」を脱して。発達の仕方が違うだけ、成人した息子との会話で感じる成長

今のままの状態が永遠に続くわけではありません。

障害児子育て、陥りがちな「比べる病」を脱して。発達の仕方が違うだけ、成人した息子との会話で感じる成長の画像

Upload By 立石美津子


息子の言葉

息子は小学校に上がるまで、ほとんど言葉がありませんでした。オムツも5歳までつけていました。

息子は現在、21歳です。

昨日、息子が私に向かって夕食前に「もう!早く食べたい」、就寝前に「もう寝る!」と命令口調で言うので、「あんた、殿様だね」と言い返しました。

すると「僕は殿様じゃない。立石○○だ」と怒りました。
相変わらず比喩が通じない自閉症のある息子です。

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また…

息子がカラスの声の真似ばかりして、家で「カアアアアーーーーーー、カアアアアアアアー」と大声を出すので…

「カラスの写真付きのTシャツ買ってあげようか」
「朝、起きたらカラスが横に寝ているかもね」

と起こりもしないことを言うと、

冗談であることを分かったような顔をして、少し笑いながら「いやだ~」と幼児のように叫びます。

私が真顔で「でも、カラスは頭がいいから、外でカラスの声を出したら本当に突きにくるかもね!」と言いました。(外でカラスの声を出すので困ります。本当に突きにくるかもしれないので)その後、神妙な顔をしていました。

6歳までほとんど言葉がなかった息子、このやりとりに成長を感じます。

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「相変わらず、字面通り受け止めて殿様という比喩が通じない、でも、冗談であることも口調や私の表情でわかる、昔に比べると、言葉が増えたし、会話も出来るようになった…ほんと、成長した。」とシミジミ思いました。

親になると比べる病はなかなか改善しませんが、我が子の今と昔を比べるようにしたいものです。

(監修・鈴木先生より)

字面通り受け止めるのは自閉スペクトラム症の特徴です。ある子に「木」を描いてねと言ったところ、画用紙に「き」と書いていました。

人それぞれです。皆とは違う自分の特性を生かせる環境のもとで育てることが重要です。最終的に自立・就職できることを目標にしていけばいいのではないでしょうか。自閉スペクトラム症は退行することはなく、少しずつ成長します。
その子のレベルに沿ってゆっくりと進めばいいと思います。そのために特別支援学級で1~2年前の学習の復習をしつつSSTができるといいのです。日本にもデンマークのような自閉スペクトラム症専門の小中学校ができるといいですね。

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